ここぞでひるんだ日本 エース大神号泣「責任を果たしていない」

[ 2010年9月30日 10:34 ]

日本―韓国 ドリブルで突破する大神

 【バスケットボール女子世界選手権】エースの瞳に涙があふれた。「結果を出すと言ってきたのに出せなかった。日本代表としては責任を果たしていない」。平均身長176センチと16チーム中最小の日本を必死で引っ張ってきた大神の声が震えた。目標の8強入りへ勝利が絶対条件だった韓国戦。2点差で惜敗のブラジル戦に続き、1点差で届かなかった。

 五輪経験者が大神1人と世代交代を進め、平均年齢25・5歳の若い日本に対し、韓国は30代の百戦錬磨のベテランぞろい。中川監督が「脚力ではうちが上回った」と言うように、後半は動きの鈍った相手を得意の速攻で攻め立てた。それでも韓国にはここぞの場面でシュートを沈めるしぶとさがあった。「経験が少ない分、ここで打て、ここで突破しろという場面でひるむ」(中川監督)日本とは対照的だった。

 22歳の吉田が司令塔として一本立ちし、大神が高い得点能力を示したことは今大会の収穫。ロンドン五輪に向け、次は世界ランク5~10位クラスに勝ち切る力をつけたい。まず必要なのは簡単なミスをしない正確性と当たり負けしない得点技術だ。連日接戦を落とし、三谷(富士通)は「悔しいのひと言」とつぶやいた。(共同)

続きを表示

2010年9月30日のニュース