シナリオ通りの後半勝負 福嶋「もう勝てないんじゃないかと」

[ 2010年8月22日 17:30 ]

通算14アンダーで2年ぶりの優勝を飾った福嶋晃子

 【CATレディース】初日から守っていた首位の座を前半に明け渡しても、ベテラン福嶋に焦りはなかった。「13番からが勝負」という思いがあったからだ。

 2打を追うその13番(パー5)で2オン、さらに14番も4メートルを沈める連続バーディーで再び首位浮上。昨年は3日間ともボギーだった17番(パー3)で1メートルにつけるバーディーで抜け出すと、最終18番も1メートルのバーディーと、自らのシナリオ通りに演じて見せた。
 昨季開幕前の胆石除去手術が、優勝から遠ざかる大きな原因だった。「体調もゴルフの調子も日替わりで、もう勝てないんじゃないかと思うことがよくあった」と言う。体調がやっと上向きになったこの夏、7、8月の3週間の中断期間に「休養といい練習ができた」ことが、2年ぶりの復活優勝につながった。
 37歳だが、ツアーきっての圧倒的な飛距離は健在。ショートゲームのうまさも、最近のゴルフ界の主力になった若手たちの追随を許さない。体調回復とともに、この日の勝利で「勝てないかも」という弱気の虫も追い払った。ビッグイベントが続く後半戦に主役が戻ってきた。

続きを表示

2010年8月22日のニュース