関西オープン 野仲がツアー初優勝

[ 2010年8月22日 16:05 ]

通算11アンダーでツアー初優勝、カップを手にする野仲茂

 関西オープン選手権最終日(22日・京都府田辺CC=6810ヤード、パー70)は首位と1打差の2位から出たプロ19年目の39歳、野仲茂が68で回り、通算11アンダーの269でツアー初優勝、賞金1千万円を獲得した。3打差の2位に64とスコアを伸ばした矢野東が入り、さらに1打差の3位で谷口徹が続いた。前日単独首位の谷口拓也は山下和宏らと並び通算6アンダーの4位で、細川和彦は12位。薗田峻輔は44位だった。(出場68選手=アマ3、晴れ、気温33・9度、東の風1メートル、観衆3077人)

 プロ転向から19年目。夢に描いていた日が訪れた。「勝てると思っていなかった。実感はまだそんなにわいていない」。自身2度目の最終日最終組で回り、つかんだツアー初優勝。10月に40歳となる野仲の表情は初々しかった。
 今季は11試合に出場して予選通過がわずか3度。そんな状況を打開したのは最近新調したドライバーだった。持ち味でもある精度の高さに磨きがかかり「狭いコースでもフェアウエーに球を置けた回数が多かった」と満足げだ。安定したティーショットを支えに4バーディー、2ボギーと着実にスコアを伸ばした。
 神奈川・横浜商大高3年でゴルフを始め、2度目のプロテストをパスした。初めて賞金シード選手に名を連ねたのがプロ11年目の2002年。稼げない間は、所属コースのキャディーで結婚した陽子さん(42)から借金して試合に出たこともあった。
 「長く細くいければいいと思っていたが、ある程度年齢を重ねると予選落ちはつらかった」としみじみと話す。「せっかく一つ勝てたから、二つ目ももちろん。でもこれからもマイペースで」と穏やかに笑った。

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2010年8月22日のニュース