悲願の表彰台へ スエマエ 仕掛ける展開で狙う初メダル

[ 2010年8月22日 11:32 ]

世界選手権に向けた強化合宿で、練習する末綱(右)、前田組

 バドミントン女子ダブルスで北京五輪4位の末綱聡子、前田美順組(ルネサスSKY)が世界選手権(23日開幕・パリ)で初めてのメダル獲得を目指す。持ち前の粘り強さだけでなく、積極的に仕掛ける展開も磨き、王国の中国の牙城に挑む。

 昨年の世界選手権は8強だった。さらに上位に食い込むため、前田は「拾う自信はある。プレーの幅を広げ、自分たちのパターンで攻撃を仕掛けたい」と話す。主導権を握って揺さぶる戦い方を意識し、練習に取り組んできた。
 驚異的な守りを見せた北京五輪準々決勝で第1シードの中国ペアに競り勝ったが、準決勝と3位決定戦で力負け。29歳の末綱は「勝ち上がると疲労もたまる。ラリーの中でもスピードを上げたり、メリハリを付けたい」。長いラリーを減らしてスタミナを温存できれば、大会の終盤に地力を発揮することにつながるからだ。
 ライバルだった“オグシオ”の小椋久美子、潮田玲子組は2006年に8強入りした翌年に銅メダル獲得と躍進した。前田は「メダルを取るのが一番の目標。ベスト4以上を目指したい」と意気込んだ。最近の2大会で4強入りと進化を続ける“スエマエ”が悲願の表彰台を狙う。

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2010年8月22日のニュース