NBAのFA交渉解禁 レブロン争奪戦 早くも過熱

[ 2010年7月2日 16:24 ]

 移籍か、残留か―。米プロバスケットボール、NBAのスーパースター、レブロン・ジェームズ(キャバリアーズ)の去就が注目を集めるフリーエージェント(FA)の交渉が1日に解禁された。初日にはニックスとネッツが交渉に臨むなど、2シーズン連続で最優秀選手に選ばれた“キング”獲得へ、ヒートなどをまじえた数々のチームによる争奪戦が早くも過熱ムードとなっている。

 ニックスは2年前から高額選手を放出し、ジェームズの分の年俸枠確保に尽力してきた。地元ニューヨークのタブロイド紙「デーリー・ニューズ」は、2時間以上の交渉を終えた関係者の「いい交渉だった。慎重ながら楽観的に受けとめている」との談話を紹介した。
 一方、キャバリアーズの地元クリーブランドでは、残留へファンの懸命のアピールが続く。4日に市内で行われる独立記念日のコンサートでは「HOME」と書かれたビラ2万枚を配る予定。AP通信によると「移籍したらチームが苦しむだけでなく、市全体にも大きな打撃を与える」と地域全体への影響を懸念する意見も挙がっている。
 ジェームズが希望する“勝てる監督”としてスコット氏を招聘するキャバリアーズは、6年1億2700万ドル(約111億円)を提示の見通し。一方、経済誌「フォーブス」の試算によれば、ニックス移籍なら、20億ドル(約1760億円)もの経済効果が見込まれるという。全米を揺るがす決断の行方は―。((共同)

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2010年7月2日のニュース