セリーナ、女王の意地 チャンスで経験の差

[ 2010年7月2日 11:29 ]

 【ウィンブルドン選手権】四大大会で通算12勝を誇る女王と、ツアー大会でまだ1勝しか挙げていない20歳では経験の差があった。

 第1セットのタイブレークで、クビトバが簡単なフォアをアウトにして、セリーナが5―3とリードを広げた。「キャー」と大声を張り上げたクビトバに対し、セリーナは落ち着いていた。
 最初のセットポイントでは中央に集めていたサーブを一転して逆をつき、外側に放った。183センチのクビトバは左腕を伸ばしたが返球できず、流れは決まった。セリーナは「彼女のサーブに手を焼いた面もあったけど、チャンスでつけこめたと思う」と、ベテランらしい勝者の弁だった。
 決勝の相手のズボナレワには、姉のビーナスとのペアで3連覇を狙った女子ダブルスの準々決勝で競り負けた。その敗戦後の記者会見を拒否したとしてこの日、4000ドル(約35万円)の罰金が科されたが、本人は「会見があるなんて知らなかった」と悪意を否定した。
 女王の意地として、単複の両方で同じ相手に負けるわけにはいかない。(共同)

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2010年7月2日のニュース