ジョコビッチ“国”背負い、頂点見据える

[ 2009年9月10日 10:06 ]

男子シングルス準々決勝で、フェルナンド・ベルダスコを下したノバク・ジョコビッチ

19歳ウィックマイヤーが初の準決勝へ

 【全米オープンテニス】ボレーを沈めて3年連続の男子4強を決めたジョコビッチは右手を突き上げた。「今年初の四大大会の準決勝。少しほっとした」と目尻を下げた。連覇がかかった今年の全豪はベスト8止まり。以来、ひとつの壁となった準々決勝を突破した。
 強打のベルダスコに第2セットを1―6で奪われ、並ばれた。第3セットも競り合いが続いたが切れのいいフォアを主体に5―5からブレークに成功すると豪快な雄たけび。「いいリターンをすることを意識した。第3セットからリズムをつかめた」。そのまま加速し、2セットを連取した。
 男女に強豪がそろうセルビア勢だが残るはジョコビッチだけ。2007年の準優勝者は「国を背負って戦うのは名誉なこと。プロとして期待に応えたい」と力強い。
 直近に出場したシンシナティ(米国)の大会は決勝に進んだ。22歳の新世代の王者候補は「自分にはだれが相手でも勝てる力はある。あとは当日の状況次第」と自信満々で頂点を見据えている。(共同)

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2009年9月10日のニュース