矢野11アンダー!2勝目へ「逃げる」

[ 2008年9月21日 06:00 ]

第3日、通算11アンダーで単独首位の矢野東

 男子ゴルフツアーANAオープン第3日は20日、北海道北広島市の札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース(7063ヤード パー72)で行われ、ツアー2勝目に向けて首位タイから出た矢野東(31=フリー)が1イーグル、4バーディー、3ボギーの69で回り、通算11アンダーで単独トップに立った。永久シード権獲得にあと1勝と迫っている片山晋呉(35=神奈川クリニック)も69で回り、首位に3打差の2位につけた。53歳の中嶋常幸(53=フリー)は73とスコアを落とし、通算6アンダーの6位に後退。丸山茂樹(39=TOYOTA)は通算1アンダーで35位だった。

【第3R成績


 05年11月以来、3年ぶりのツアー2勝目へ機は熟した。9番パー5で矢野は残り220ヤードの第2打を5Iでピン上1・5メートルにつけてイーグルを決め、スコアを通算11アンダーまで伸ばした。風の強くなったインではイーブンだったが、2位の片山には3打差をつけた。

 「追いかける方が楽という人もいますが、逃げる方が絶対に有利。片山さんは日本で一番強いですけど、今の調子なら自分のゴルフをすれば勝てると思う」と自信をのぞかせた。ここ2試合はそれぞれ首位に2打差、3打差で最終日を迎えながら優勝を逃した。それだけに3打差のアドバンテージを誰よりも理解している。

 好調の最大の要因は肉体改造にあった。2カ月前からパワー系を重視したトレーニングから体幹を鍛えるトレーニングに変更。バランスボールなどで自分の体重を利用して筋力を鍛え、ランニングなども取り入れて、体脂肪を15%から短期間で11%まで落とした。「勝つための準備はOK」と胸を張って言える状態にある。

 11月には米ツアー予選会に挑戦し、来季の出場権を目指すことも決めている。「過去と比べて今の自分が一番強い」。心身とも充実した31歳が満を持して最終日を迎える。

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2008年9月21日のニュース