不動がプレーオフ制し、今季3勝目

[ 2008年9月21日 17:48 ]

今季3勝目を挙げ、笑顔で優勝カップを持つ不動裕理

 女子ゴルフツアーのマンシングウェア東海クラシック最終日は21日、愛知・南愛知CC美浜(6428ヤード、パー72)で最終ラウンドを行い、通算8アンダー、208で並んだ3人のプレーオフの末、不動裕理が上田桃子、新崎弥生を下し、今季3勝目、ツアー通算45勝目を挙げ、賞金1260万円を獲得した。首位に5打差、8位スタートの不動はこの日ボギーなしの5バーディー、67をマーク。18番でのプレーオフ1ホール目でバーディーを決めた。上田は雷雨での中断後、17番のバーディーでいったん抜け出したが、18番でボギー。前日首位の新崎は出入りの激しい内容でこの日72だった。1打差の4位に宋ボベ(韓国)。さらに2打差の5位に諸見里しのぶ、アマの藤本麻子(岡山・作陽高3年)ら5人が入った。

 不動が通算8アンダーでプレーを終了した後、雷雨による1時間20分の中断となった。
 すぐにプレーオフに入った上田、新崎の2人に対し、不動は2時間近くクラブハウスで待たされたが、そのハンディを全く感じさせなかった。
 3人の中で最もピンから遠い7メートルのバーディーパット。「強気に攻める」の思いを乗せたパットは、フックラインを描いてカップに沈んだ。
 ショットの正確さには定評のある不動。成績のバロメーターになるのは常にパットの出来だが、前週の日本女子プロ選手権の最終日に「パットのストロークが弱すぎた。もっと強く打たなければ」と気が付いたという。
 この大会では初日から「パットを強めに」と言い続けてきたが、それが最も大事な場面で実を結んだ。
 今季3勝目に一番乗りだが、「ベスト10入りが少ないし、成績に安定性がない」とまだ不満顔だ。それでもパットに復調の兆しが出たのは大きい。今季の大きな目標の一つ「3年ぶりのメジャー制覇」が懸かる2週後の日本女子オープンが楽しみになった。

続きを表示

2008年9月21日のニュース