藍ちゃん見てなさい!新崎 単独首位浮上

[ 2008年9月21日 06:00 ]

9番、ティーショットを放つ新崎弥生

 女子ゴルフツアーのマンシングウェア東海クラシック第2日は20日、愛知県知多郡の南愛知カントリークラブ美浜コース(6428ヤード、パー72)で行われ、沖縄出身の新崎弥生(27=国際保険)が6バーディー、1ボギーの67で回り、通算8アンダーで自身初の単独首位に立った。プロ7年目でこれといったツアー実績のない新崎だが、宮里藍や諸見里しのぶら活躍する同郷の後輩たちに負けじと初優勝を狙う。小俣奈三香(31=VABENE JAPAN)が2打差の2位につけ、上田桃子(22=ソニー)は通算4アンダーの5位につけた。

【第2R成績


 無心でプレーし続けた新崎に、予想以上のスコアと順位がついてきた。3番に続いて17番でもカラーからパターでバーディーを奪うと、18番も2メートルを沈めて連続バーディーで締めくくった。2位に2打差をつけての首位に「実感、わかないですね」と戸惑いの表情すら浮かべていた。
 今では沖縄出身の女子プロは珍しくなくなったが、新崎は「私がその先駆けだと思っている」と胸を張る。父・仁吉さん(58)と出かけたゴルフ練習場で、ティーチングプロに「この子は伸びる」とおだてられて小6でゴルフを始めた。中学まではバレー部とのかけもちだったのを「ゴルフなら沖縄一、九州一になれるかも」と高校からはゴルフに専念。21歳で念願のプロになった。

 幼い頃からゴルフに親しみプロへ。そうした沖縄のジュニアゴルファーの道を切り開いたという自負はある。しかしプロ7年目の今季もシード権はなく、実績では後輩たちに大きく水を空けられた。「生意気な後輩だったら、わたしが道を開拓したんだよって言いたいけど、みんないい子なんですよね。私がついて行きたいくらい」とちょっぴり肩身が狭い。

 先週の日本女子プロ選手権では久しぶりに宮里藍と会った。宮里の次戦となる日本女子オープン(10月2日、新潟・紫雲GC)の出場権を持たない新崎は「それまでに優勝して(その資格で)女子オープンに行くよ」と宣言。ところが宮里には「ハハハ」と笑顔で流され、宮里の父・優さんには「そんなに甘くないよ」と諭されたという。その時の悔しさが今大会での闘志につながった。初めての最終日最終組。意地でも逃げ切って、宮里との“約束”を果たす覚悟だ。

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2008年9月21日のニュース