陽性から陰性判定 日本人力士に精密検査せず

[ 2008年9月14日 06:00 ]

 尿検査で大麻に陽性反応を示し、日本相撲協会から解雇された元露鵬、元白露山の代理人を務める塩谷弁護士は13日、検査の手続きなどについての質問状をファクスで協会に送付した。8日に送った最初の質問状の内容を掘り下げたものだが、簡易検査で当初、陽性を示しながら最終的には陰性とされた日本人力士がいたことも指摘した。

 質問状では、2日の簡易検査でこの力士に陽性が出ながら、3度目で陰性を示したために陰性と判定されたと、日本アンチ・ドーピング機構の大西専門委員が認めたとしている。その上でなぜ露鵬、白露山と同様に精密検査を実施しなかったのかと指摘した。返答期限は18日までとしている。
 この点について大西委員は3日に「陰性と判断できたので」と説明。再発防止検討委員会の友綱副委員長(元関脇・魁輝)も「(質問状の)内容的にはあまり変わっていない」とし、早ければ15日にも返答する方針だ。

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2008年9月14日のニュース