満員御礼も苦言「相撲協会の体質が問題」

[ 2008年9月14日 19:28 ]

 「相撲協会の体質が問題だ」「力士には自覚を」。ロシア人力士の3人が解雇、日本相撲協会理事長が引責辞任するなど、大麻問題で揺れ動く大相撲。秋場所初日の14日、東京・両国国技館は「満員御礼」となったが、熱心な相撲ファンからは厳しい声も相次いだ。

 40年近く相撲を見続けてきた無職男性(66)は「外国人力士には日本の習慣をしっかり教えることが大切。土俵に上がるのはそれからだ」と手厳しい。日本相撲協会にも「内緒にしようとする体質が問題。力士には自覚をしっかり持ってもらわないと。(解雇の)処分は妥当」と指摘した。
 栃木県足利市から駆け付けた会社役員の女性(66)も「再建役の新理事長には(協会の)しがらみがない人になってほしかった。大麻は絶対やってはいけないことで、信じられない。外国人でも日本人でもルールはきちんと教えないと駄目」と話した。
 批判の声が相次いだ一方、土俵上で不祥事を謝罪し、再発防止を誓った武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)や相撲協会にエールを送るファンも。
 東京都中野区の飲食店女性従業員(25)は「新理事長になってもあまりかわらないと思うが、一部の人のことだけに惑わされずに今後も協会には頑張ってほしい」と話した。

続きを表示

2008年9月14日のニュース