相性バッチリ!桃子20位スタート

[ 2008年7月25日 06:00 ]

18番ロング、花壇からの第3打をピンそばにつけた上田は笑顔でグリーンへ

 USLPGAツアー・エビアン・マスターズ第1日は24日、フランス・エビアンのエビアン・マスターズGC(6347ヤード、パー72)で行われ、上田桃子(22=ソニー)が4バーディー、2ボギーの70で回り、20位とまずまずのスタートを切った。今大会は米ツアーと欧州ツアーの共催で、次週に行われる今季最後のメジャー、全英女子オープン(31日開幕、英国サニングデールGC)に弾みをつけたいところだ。同組の宮里藍(23=サントリー)は前半を3アンダーで折り返したが、後半の12番でトリプルボギーを叩くなど74で終え、60位と出遅れた。

インパチェンス(アフリカホウセンカ)の花畑にヘビメタ、2度のチップインに暫定球連発。いろいろなことが起こった第1ラウンドも、終わってみれば2アンダー。上田は第一声で「きょうはついてました」と照れくさそうに振り返った。
 最終18番パー5のバーディーは、まさに運だった。第2打をグリーン左奥の花壇に打ち込んだ。花に囲まれ、見た目はメルヘンチックだがライは難解。「土と石と茎があって、グリーンに乗ればいいと思ってた。茎をかんで飛ばないと思ったら予想以上にクリーンに入った」。明らかに強すぎた“お花畑ショット”は何とピンを直撃。大きくオーバーするどころか3メートルの位置に止まった。
 8番ではグリーン奥からチップインバーディー。12番もチップインで幸運なパーを拾った。13番パー4では第1打を左に曲げ、暫定球も右へ。再び暫定球を打ったが、その後、第1打のボールが左ラフで見つかった。第3打のアドレスに入った際には、コースに隣接する家からヘビメタが大音量で流れてきたが「米国のロックと違うな。フランスにもロックがあるんだ」とのんきにやり過ごし、そのままショット。2回も暫定球を打ったのに結果はパーで、川口キャディーも「詐欺みたいなもんでしょ」と苦笑するしかなかった。
 初日を終えて「パットが緩んで打ち切れてないので、それだけです。ショットはよかった」と手応えをつかんだ。昨年6位と健闘し、大会ポスターにも起用されている上田には、確実に運も味方してくれている。

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2008年7月25日のニュース