桃子痛恨18番「やっちゃった」

[ 2008年2月25日 06:00 ]

最終ラウンド、18番でパットが決まらず頭を抱える上田桃子

 USLPGAツアーのフィールズ・オープン最終日は23日、米ハワイ州コオリナGC(6519ヤード、パー72)で行われ、首位に9打差の33位でスタートした上田桃子(21)は猛チャージを仕掛けたが、最終18番でトリプルボギーを叩き、結局、7バーディー、2ボギー、1トリプルボギーの70で回り、通算5アンダーの211で25位に終わった。日本人最高は通算7アンダー、209の佐伯三貴(23)。ポーラ・クリーマー(22=米国)が通算16アンダーで優勝した。

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 やり場のない悔しさがこみ上げていた。上田は唇をかみしめ、ホールアウト後、スコアカード提出のためのテント柱に右手を叩きつけた。推薦出場も含め、米ツアー7試合目で初のトリプルボギー。一打の重みを痛いほどに感じた。

 最終ホールで天国から地獄に突き落とされた。バーディーを取った前日はティーショットで3Wを選択。だが、この日はあえて1Wを手に取った。「(ピンの)近くまで行った方がいいからイチかバチかでいこうと思った」。15番まで7バーディー、1ボギーの通算9アンダー。一時は8位まで順位を上げた。だが、16番のショートでボギー。17番もパーだったため、最後は強引にバーディーを狙いにいった。

 だが、1Wは計算以上に飛び、フェアウエーを越えて左のラフ。落ちた場所も誤算で、練習ラウンドで確認したはずが、その部分だけは芝が深くなっていた。残り138ヤード。「ちょっと厳しい状況だった」。9Iでの無謀な挑戦は無情の池ポチャ。「最後にやっちゃった…」。打ち直しの一打もピンまで8メートルの距離を残し、結局3パットした。
 調子は今季最高だった。竹野トレーナーが「朝起きた時から顔つきが違っていた」というほど気持ちが乗っていた。序盤からバーディーラッシュで猛チャージ。だが、勇気と無謀は違った。終わってみれば苦しんだ前日の69より悪い70。「きのうよりいいゴルフをしていたのに。ゴルフは面白い」と奥の深さをあらためて感じた。

 米ツアーの選手層は厚い。「一打一打が順位を変える。凡ミスをなくさないといけない」。28日からはHSBC女子選手権(シンガポール)に出場。屈辱のトリプルボギーはあすへの糧になる。

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2008年2月25日のニュース