小林 五千メートルでも五輪視野

[ 2008年2月25日 06:00 ]

1区で後続を引き離す日本の小林祐梨子

 横浜国際女子駅伝は24日、横浜赤レンガ倉庫発着の6区間42・195キロで行われ、日本は2時間16分41秒で2位に終わったものの、1区の小林祐梨子(19=豊田自動織機)が15分4秒の好記録で区間賞。日本記録を持つ千五百メートルだけでなく、五千メートルでの北京五輪出場を視野にとらえた。3区で日本を逆転したエチオピアが、2時間14分47秒で4年ぶり2度目の優勝を飾った。

 スタート時の風速が10メートルという悪コンディションの中で、小林が進化した姿を見せた。向かい風の2・4キロで集団から抜け出し、追い風に変わるとグングン加速。ロードとはいえ、北京五輪のA標準記録15分9秒00を破る15分4秒で区間賞。「風が気になったけど、1人で走れた中では良かった」と納得の表情を浮かべた。

 本職は4分7秒86の日本記録を持つ千五百メートルで「千五百メートルを満足するまでやりたい」とこだわりも強い。だが、北京の同種目A標準は4分7秒00とハイレベルのため「五千メートルの方がA標準を切りやすい。チャンスがあれば狙っていきたい」と柔軟に対応する構え。千五百メートルで狙った昨夏の世界選手権は、選考会で敗れ出場できず。北京を目指す08年、小林は中距離と長距離の二兎(と)を追う。

続きを表示

2008年2月25日のニュース