棟田V!五輪へ大きくアピール

[ 2008年2月25日 06:00 ]

男子100キロ超級決勝 ウズベキスタンのタングリエフ(下)に一本勝ちで優勝を決めた棟田

 柔道のドイツ国際最終日は24日、ハンブルクで行われ、男子100キロ超級で昨年の世界選手権無差別級覇者の棟田康幸(26=警視庁)が優勝した。棟田は4回戦で100キロ超級世界王者のテディ・リネール(フランス)に優勢勝ちするなど、北京五輪代表へアピールした。同90キロ級の泉浩(25=旭化成)は4試合中3試合に一本勝ちし優勝したが、同100キロ級の鈴木桂治(26=平成管財)は4回戦で敗れ3位。女子78キロ超級の薪谷翠(27=ミキハウス)は優勝、同78キロ級の中沢さえ(24=綜合警備保障)は3位だった。

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 北京五輪に向けて、棟田が大きく前進した。4回戦では100キロ超級の現役王者リネールに快勝。2メートルを超える相手とは身長差は30センチ以上あるが、左手で相手の背中をつかんで体を密着させて圧力をかけた。左からの内股や背負い投げで攻めると、防御しかできないリネールに2度の指導が与えられ、優勢勝ち。決勝では世界選手権無差別級3位のタングリエフに快勝した。
 リネール、タングリエフはともに、フランス国際で井上康生(29=綜合警備保障)を破った強豪。昨年12月の嘉納杯東京国際を負傷で欠場したが、この優勝で首脳陣に大きくアピールしたことは間違いない。「五輪代表争いはもう3度目だし、何も意識していない。日本一強い柔道家になりたいだけ」と繰り返してきた棟田だが、初の五輪代表がはっきりと視界に入ってきた。

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2008年2月25日のニュース