4回転へ準備OK 美姫SP2位

[ 2008年2月15日 06:00 ]

女子SPで2位につけた安藤美姫

 鳴りやまない拍手に「ありがとう」と小さな声で応えてリンクを後にした。フィギュアスケート四大陸選手権で、安藤が韓国のファンを魅了し、1位の浅田にわずか0・87点差の2位。「この体調で100%に近い力を出せたのでよかった」と満足そうな笑みを浮かべた。

 試合後、会場入りしてから持病の片頭痛に苦しんでいたことを明かした。「薬をのんだけど、効かなかった。激しく滑ると頭に響く。あまりきちんとできなかった」。冒頭の3回転ルッツ―3回転ループのコンビネーションが回転不足と判定された。序盤で小さなミスが出て、自己最高を8点近く下回ったのも頭痛の影響が少なくなかった。
 それでも60点を超えるSPの得点は「大きな失敗もなかったし、世界選手権につながるSPができてよかった」と及第点とした。
 16日のフリーでは06年2月のトリノ五輪以来、封印してきた4回転サルコーに挑戦する。地元韓国のテレビインタビューでは「4回転をやるので、楽しみにしていてください」とファンにアピールした。フリーはSP2位から逆転で優勝した昨年の世界選手権と同じ最終滑走。03年12月の全日本選手権以来、4年2カ月ぶりの大技成功へ最高の舞台が整った。

続きを表示

2008年2月15日のニュース