真っ向勝負だ白鵬 ドーピング否定

[ 2008年2月15日 06:00 ]

ドーピング検査の説明会に出席し、資料に目を通す横綱白鵬

 大相撲の横綱・白鵬が真っ向勝負の理論で「アンチ・ドーピング」をアピールした。14日、東京・両国国技館で行われたドーピング検査の説明会に出席。薬使用の弊害を力説するとともに「薬を使っても横綱になれるわけじゃない。薬で大きくなるのと、稽古で大きくなるのとでは全く違うものがある」と強い口調で語った。

 説明会は立浪一門の力士、親方、おかみさんらを対象に約1時間半行われ、白鵬はその場で「ドーピングをやっても相撲には関係ないと思います」と発言したという。普段から器械などに頼らず、しこ、てっぽうなど、古来から伝わる基本的な運動を重視。土俵で鍛え、強くなったという自負もある。「勝ちたい気持ちは分かりますけど、もろ差しになったら自分が勝つと思う。相撲は精神力も必要。正々堂々という言葉もありますから」。角界の屋台骨は相撲道の奥の深さを強調することで、無益なドーピング渦の撤廃を訴えた。

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2008年2月15日のニュース