相撲人気下降のモンゴルも盛り上がる

[ 2008年1月27日 20:55 ]

 大相撲初場所千秋楽のモンゴル人同士の横綱相星決戦。相撲人気が下降気味の両横綱の故郷モンゴルでも、27日は久々に高い関心が集まった。

 連日続く氷点下20度前後の低温、さらにモンゴル人が盛大に祝う旧正月も間近とあって、当地のスポーツバーも閑散としていたが、結びの一番が近づくにつれて人が集まってきた。
 取組前、国家公務員のバトムンフさんが「2場所出場停止処分は厳しすぎ。今場所はぜひ優勝してほしい」と話すなど、ファンの声は朝青龍関に同情的だった。
 しかし、力相撲の末に白鵬関が上手投げを決めると、両雄に大きな拍手。年金生活者のバタさんは「経験の長い朝青龍には横綱の風格がある。白鵬もそういう力士になっていくだろう」と話した。
 自宅でテレビ観戦した白鵬関の父ムンフバトさんは「わたしも45年前にナーダム(モンゴルのスポーツの祭典)を3連覇した。息子も同じことを成し遂げ、モンゴル、日本両国のファンも喜んでくれると思う」とうれしそう。一方の朝青龍関の実家はここ数日、人の気配がなくひっそりとしていた。(共同)

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2008年1月27日のニュース