上村4位 遠藤9位と健闘

[ 2008年1月27日 11:33 ]

 フリースタイルスキーのワールドカップ(W杯)は26日、モンガブリエル(カナダ)でモーグル第4戦を行い、女子の予選を24・12点の4位で通過した上村愛子(北野建設)は決勝で積極的な滑りを見せて得点を稼ぎ、25・55点で開幕戦の2位以来の好成績となる4位に入った。

 伊藤みき(中京大)は22・63点の14位で、エカテリーナ・ストルヤロワ(ロシア)が26・01点でW杯を初めて制した。
 男子は日本勢で予選を突破した21歳の遠藤夏樹(リステル)が24・90点で自己初の1けた順位となる9位と健闘した。世界選手権デュアルモーグル銀メダリストのギルボ・コラ(フランス)が26・38点で約1年ぶりの通算2勝目を挙げた。

 ≪上村 復調の手応えに笑み≫3位と0・15点差だった。上村が第2、3戦と連続して転倒した高難度のエア技、コークスクリューを無難にこなした。復調の手応えを得たのだろう。表彰台を逃したが「内容的に満足している。(気持ちを)リセットしたかった」と満面の笑みを浮かべた。予選は技の構成を変え、第1エアをヘリコプターで勝負した。「気持ちは前向きだったし、このコースならいける」と勢いづいて臨んだ決勝は、コークスクリューに挑戦した。着地はぶれたが、転ばなかった。第2エアのバックフリップは着地もしっかり決めた。滑りは好調だ。優勝も狙える位置に戻ってきた。高野ヘッドコーチは「難しいところで難しいジャンプにあえて挑戦してくれて、きちっと立ってくれた。新しい希望が見えてきた」と評価した。

 ≪遠藤 滑るたびにレベルアップ≫W杯参戦2季目の男子の遠藤は、滑るたびにレベルアップしている。自己最高位のこの日は「きれいな滑りができたと思う。満足している」と話し、4戦して3度決勝に進んだ今季に自信をつかんだようだ。「予選から攻めてマックスの滑りができれば決勝に行ける」と笑い、ターンのスピードが出てくれば「もう少し上の方で戦える」と前向きだ。高野ヘッドコーチは「もともとジャンプが上手な選手でそこに滑りがくっついた。両方がかみ合うと爆発するタイプだ」と才能を評価した。(共同)

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2008年1月27日のニュース