×

元アルビ戦士の成岡翔氏 ホーム開幕の高知戦 収穫と今後の課題とは?

[ 2026年3月10日 04:30 ]

ホーム開幕戦を白星で飾れなかった新潟イレブン
Photo By スポニチ

 アルビレックス新潟OBで本紙評論家の成岡翔氏(41)による「翔,s eye」。今回は「明治安田J2・J3百年構想リーグ」の第5節で、ホーム開幕となった7日の高知戦について語った。0―2から同点として今大会チーム初のPK戦に持ち込む意地は見せたが、昨年6月15日の横浜M戦以来、9カ月ぶりのホームでの勝利はならず。ここまでの収穫や今後への課題などについても語った。

 ――ホーム開幕戦で2万454人が詰めかけたが、前半はリズムがつかめなかった。
 「攻守で前からの圧力に屈し、前進する作業がうまくいかなかったですね。何度か相手の背後へ、という意識はありましたが、相手の連動した守備は強度も高かったですし、裏へのパスもほぼ蹴らされていた、という印象です」

 ――前半で2点を失い、攻撃陣はシュートがまさかの0本。
 「最初の失点も2失点目も左サイドの背後を突かれていました。ボール保持者に対し、フォーメーション的にもミスマッチが起きていて、寄せ切れない場面も多かったですね」

 ――どういう意識で戦うべきだったか? 
 「どの試合でも、相手の時間帯はある。そこで割り切って“ここは耐える時間だ”と意識してやることが大事。戦術的には相手の密集している守備網を広げる作業が必要でしたね。サイドに散らすパスであるとか」

 ――後半はベテランFWの小野やシマブクらが絡んで巻き返し、2得点でPK戦に持ち込んだ。
 「小野選手は素晴らしかったです。DFラインと中盤の間で起点になり、左サイドのシマブク選手との距離感も良かった。2点目は相手が引いている中、ボール保持しながら相手のサイドを崩して新井選手のクロスからモラエス選手が決めた。今後も選択肢の一つとなるような展開でした」

 ――今大会チーム初のPK戦は敗れた。
 「PKの雰囲気を味わい、場数を踏み、しっかり勝ち切れるようなチームになってくれればいいですね」

 ――第5節までを終え見えてきた課題は?
 「自分たちのサッカーをすることも大事だけど、同じぐらいに重要なのは、相手のサッカーに対応する臨機応変さ。相手を見て、やり方を修正する。それをピッチ内にいる選手たちができるようになれば強くなります。今回の試合も強度の強い相手に対し“しばらくは耐える時間だ”という共通意識を持つことが大事でした」

 ――昇降格がない特別大会であり、結果はもちろん、チームを成長させていくことも大事。
 「今回の大会はJ3のチームも入っていて、いろいろなスタイルを持ったチームがいる。相手がこうやってくる場合に、こうしなければいけない、という引き出しを増やしていく意味ではいい機会だと思います。自分たちのサッカーも明確にしていきながら、そういう面も突き詰めていってほしいです」

 ――目標はあくまで早期にJ1の舞台に戻ること。
 「攻撃でも守備でも、共通意識を持つことがチームとしての成熟度につながるし、チームとしても個人としても擦り合わせていく作業は継続していってほしいですね。J1でコンスタントに上位に入るチームは、まさにそれができていると思います」

 ――ホーム開幕戦で勝利を期待していたサポーターも、チームの成長を望んでいる。
 「新潟はサポーターに愛されているし、ホームの利が他のチームよりある。まずはホームで勝つこと。そうすればチームの雰囲気も変わってくると思います」

 ◇成岡 翔(なるおか・しょう)1984年(昭59)5月31日生まれ、静岡県島田市出身の41歳。藤枝東高では中心選手として活躍し、1学年上に長谷部誠、同学年には大井健太郎、岡田隆。03年に入団した磐田では背番号10も背負うなど、主にMFとして163試合に出場して22得点もマーク。計5クラブを渡り歩き、19年に地元の当時J3藤枝で現役を引退。J1通算303試合で35得点。U―17、U―20日本代表。1メートル75、70キロ。

 ▽高知戦VTR 前半4分に左サイドでクリアミスを拾われて先制を許し、同33分に2失点目。攻撃陣は前半シュート0本に終わり、終了時にホームのサポーターから大ブーイングが起きた。後半は19分にCKから新井のゴールで1点差とし、43分には左サイドからの新井のクロスをモラエスが頭で合わせ同点とした。PKは1人目、5人目が失敗し3―4で敗戦。3勝2敗で勝ち点10(PK負けは勝ち点1)となり、西A組で順位は4位。

続きを表示

「サッカーコラム」特集記事

「日本代表(侍ブルー)」特集記事

サッカーの2026年3月10日のニュース