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鹿島が日本サッカー協会審判委に抗議文を提出「選手名が特定されていることを問題視」

[ 2023年6月3日 18:50 ]

鹿島―名古屋の前半、先制ゴールを決め、祝福される鹿島・鈴木(右から3人目)=国立競技場
Photo By 共同

 鹿島は3日、日本サッカー協会審判委員会に対して抗議文を提出したと発表した。

 クラブによると、同委員会が2日に開いたレフェリーブリーフィング内で扇谷健司審判委員長がJ1第13節鹿島―名古屋(5月14日、国立競技場)で鹿島のFW鈴木優磨が主審をにらみつけた行為に対して、選手名を挙げてコメントしたことを問題視したという。

 クラブは当該選手には試合後に厳重注意を行った、とした上で「複数の報道機関やメディアを通じて拡散され、ウェブ媒体やSNSなどで同選手への批判が集まる状況となっている」と指摘。「試合日(5月14日)から本日(6月3日)まで同委員会からクラブ、選手への注意は受けていない。それにも関わらず、公式戦直前のタイミングでコメントが出たこと、またブリーフィングでのコメントで審判員が特定される発言が避けられている中で、当該選手は選手名が特定されていることをクラブとしては問題視し、同様の事象発生を防ぐためにも正式に抗議した」という。

 扇谷審判委員長は鹿島のFW鈴木が前半29分に右CKから得点した後に主審をにらみつけた行為について「非常に大きな問題だと思う。レフェリーがしっかり対応しなければいけない」と苦言を呈していた。鈴木は前半10分過ぎに得点場面と同じような形でゴールネットを揺らしたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入。直前のプレーで反則をとられてゴールが認められなかった経緯がある。

 チームはあす4日、敵地で浦和と対戦する。クラブは「今後もフェアプレーの精神を持ち、審判団とより良い関係を構築しながら、日本サッカー界の発展に貢献していくよう努めてまいります」としている。

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