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遠藤後継者の大学生、日本代表に初選出! 立命大授業の合間に会見「川崎颯太だからできること」

[ 2023年5月26日 04:30 ]

日本代表に選ばれオンライン会見する京都サンガ・川崎颯太(提供:京都サンガF.C.)
Photo By 提供写真

 日本サッカー協会は25日、6月の国際親善試合2試合に臨む日本代表メンバー26人を発表し、主に24年のパリ五輪世代で構成されるU―22日本代表常連メンバーのMF川崎颯太(21=京都)が初選出された。クラブでは12年の久保裕也以来11年ぶり。現役大学生と二足のわらじを履き、日本代表MF遠藤航の“後継者”と期待される若きボランチに注目だ。川崎とともにDF森下龍矢(26=名古屋)、MF川村拓夢(23=広島)の3人が初招集となった。

 異例の日の丸第一声だ。川崎は産業社会学部4年生として通う立命大の衣笠キャンパスで授業の合間にオンラインで会見。卒論テーマは「サッカークラブと地域貢献」という文武両道の“二刀流”は戸惑いながら初のA代表に思いをはせた。

 「いずれ日本代表に入って、日本を背負ってW杯に出たいと思って小さい時からサッカーをしてきた。びっくりしましたけど、思いきり自分を出したい」

 日本代表MF遠藤の後継者と目される若武者は、今季クラブ史上最年少で主将に就任。開幕からリーグ戦全14試合に出場し13試合でフル出場している。デュエル(1対1の状況)の強さとプレーの安定感でチームの核となっている。森保一監督からも「A代表の戦力として可能性のある選手」と評価された。

 かつてはDF宮本恒靖(当時G大阪)も同大在学中の00年にA代表に初選出され、W杯に2度出場した。代表定着へ向け「川崎颯太だからできること、自分の価値を示さないと、参加しているだけのお客さんでは意味がない」と言い切った。

 日本代表MF久保とは同い年。面識がなく「タメ口で話すのもおこがましい」と謙そんしたが「彼の意識、行動を見て盗んでいきたい」と早くも前のめりだ。存在感を発揮し、パリ経由北中米行きのチケットを手に入れる契機にしたい。 (北野 将市)

【川崎颯太はこんな選手】
 ☆生まれ 2001年(平13)7月30日、山梨県甲府市出身。
 ☆経歴 幼稚園からJ2甲府のスクールでサッカーを始め、山梨大教育学部付属小、中時代はフォルトゥナSCを経て甲府ジュニアユースに所属。立命館宇治高では京都ユースに所属し、20年からトップチーム昇格。今季から佐藤勇人の25歳を大幅に下回る21歳でクラブ史上最年少主将を務める。
 ☆文武両道 立命館宇治高2年時には通知表でオール5。在学中の立命大でも試合、練習の合間に授業を受ける生活を続け、4年で卒業見込み。
 ☆きれい好き 試合当日には必ず自分の部屋をきれいに掃除してから向かうのがルーティン。

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