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Jリーグ初代王者のJ2東京Vが首位・町田とのダービーで敗戦 後半退場で数的不利を覆せず

[ 2023年5月13日 21:35 ]

明治安田生命J2リーグ第15節   東京V0―1町田 ( 2023年5月13日    味の素スタジアム )

<東京V・町田>後半途中から10人で戦い、敗戦で悔しがる東京Vの選手
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 1993年のJリーグ開幕から30周年を迎えた今節、初代王者で現在J2で戦う東京Vが、首位・町田とのダービーマッチ「東京クラシック」に敗れた。

 前半終了間際に先制点を献上。後半になると競り合いで相手が倒れる場面が多くなり、イレブンが苛立ちをつのらせる場面が目立った。後半18分にMFバスケス・バイロンが主審の判定に異議を唱え、2枚目のイエローカードで退場処分。終盤に猛反撃も、数的不利を覆せなかった。「相手が倒れてわれわれが倒れないシーンがたくさんあった。時間を稼がれていると思いイライラしたのだろうが、抗議でイエローをもらうようなチームは勝てない。レフェリーのコントロールの仕方には意見があるけど、抗議をしたのは事実」。城福浩監督は悔しさをかみ殺しながらも、選手に反省を促した。

 30年前の1993年5月15日、V川崎(当時)は旧国立競技場で横浜M(当時)とオープニングゲームを戦った。FW三浦知良(現ポルトガル2部オリベイレンセ)やMFラモス瑠偉ら、スター選手を擁し、同年の第2ステージとチャンピオンシップを制覇。リーグ初年度の年間王者に輝いた。

 翌94年にも連覇。2001年にホームタウンを東京都に移した。だが成績が降下し、05年に初めてJ2に降格。一度は再昇格も、09年からJ2を舞台に戦う。以降の最高成績は3度の5位。次々に有望な若手を輩出してきたが、海外や上位クラブへの戦力流出が避けられない現状が続く。

 城福体制2年目の今季はここまで堅実な戦いぶりで、上位をキープ。この日も敗れたとはいえ最少失点にとどめ、昇格プレーオフ圏内の3位を死守した。16年ぶりとなるJ1の舞台へ。名門クラブがここから奮起する。

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