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BTOP北海道・浜大耀 JFL昇格へ道リーグ制覇誓う ケガに泣いた元札幌DF「もう1回チャレンジ」

[ 2023年5月13日 06:00 ]

元コンサドーレ札幌DF浜大耀
Photo By スポニチ

 最短4年でJ1入りを目指すプロサッカークラブとして誕生し、1年目に北海道サッカーリーグを制したBTOP(ビートップ)北海道が、2年目のシーズンを迎える。今季加入した元コンサドーレ札幌DF浜大耀(たいよう、24)は悲願のJFL昇格を誓い、道リーグ開幕戦の14日、日本通運FC戦(北海道・岩見沢市岡山スポーツフィールド)に臨む。

 昨年はJFL昇格を懸け全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(CL)に進むも1次リーグで敗退。メンバーも29人中6人しか残らず戦力ダウンは否めないが、J1を知る男は「個人の目標はシーズンをケガなくプレーすること。チームとしてはJFL昇格、そのために道リーグで優勝」と目標を掲げた。

 プロ生活では膝蓋(しつがい)腱断裂など4度の手術をした左膝のケガに苦しんだ。今年2月にも手術を行い現在は「60%の状態」というが、クラブ初の本戦出場を決めた5日の天皇杯北海道代表決定戦・決勝(対十勝 1○0)に途中出場するなど開幕戦の先発出場を見据えている。

 17年にトップ昇格するもリーグ戦出場はなく、21年にJ3富山に期限付き移籍。ケガの影響でここでもリーグ戦出場はできず、昨季に札幌を契約満了で退団した。そんな浜にBTOPで現役を続けるチャンスが舞い込み、「体や膝の状態を整えて今年もう1回チャレンジしようと。それでもダメだったら自分の中でもしっかり整理をつけてやめられる」と受諾。現在は午前中に練習、午後からはコンサドーレ札幌のサッカースクールコーチとして生計を立てる生活を送っている。

 コンサドーレ札幌のホーム戦は必ず観戦に訪れている。「J1のレベルをちゃんと覚えておきたくて」。札幌のMF荒野やMF駒井とは今でも食事をともにし、その席で2人に「最後に抗います」と伝えた。「2人からは“やるとこまでやれよ”と言われた。だから納得いくまでやり切るだけ」。浜の決死の挑戦も幕を開ける。

 ◇浜 大耀(はま・たいよう)1998年(平10)6月14日生まれ、札幌市出身の24歳。札幌U―18から17年にトップ昇格。リーグ戦出場はなくルヴァン杯8試合に出場。21年からJ3富山に期限付き移籍。今季からBTOP北海道に加入し、同時にコンサドーレサッカースクールのコーチに就任した。1メートル86、73キロ。右利き。

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