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浦和OB槙野智章氏が万感 伊藤のプレーに見えた整理された組織的な守備

[ 2023年5月7日 04:45 ]

ACL決勝戦第2戦   浦和1-0アルヒラル ( 2023年5月6日    埼玉 )

<浦和・アルヒラル>試合後、西川(左)をインタビューする槙野智章さん(撮影・小海途 良幹)
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 【槙野智章 視点】元浦和の選手として、本当にうれしい限りです。21年天皇杯決勝のゴールが今回の出場につながったのは誇りだが、優勝は今いる選手たちの活躍があってこそ。アジア王者にふさわしい戦い方を見せてくれた。

 17、19年の決勝で対戦した当時と比較しても、アルヒラルの能力は非常に高かった。ただ、浦和の選手が組織的な戦い方をし、サポーターが後押しした。結果を左右したポイントは、相手が前から来ることが分かっていた開始15分で、ピンチはありながら我慢できたこと。やらないといけないことが整理されており、ボールを持たれても危ない感じはなく、むしろ選手は楽しんでいたように思う。

 整理された戦い方が理想とする形で表れたのは、どこに出そうか迷った相手DFからボールを奪った前半28分の伊藤のプレー。第1戦でも見られたが、相手センターバックにボールを持たせ、そこから配球されるパスを狙うという組織的な守備が光った。ボールを持ちながら困る局面が多かったのは、興梠と小泉の前線からのチェイシングなどの貢献度が非常に高かったからだろう。再三のビッグセーブを見せたGK西川の、チームに安心感をもたらす雰囲気づくりも絶妙だった。

 個人的MVPを挙げるとすると…興梠、西川は凄かった。明本も関根も、頑張っていた。やっぱり一人は挙げられない。みんなが自分の求められている仕事以上のことをやってくれた。全員MVPです!(元日本代表DF)

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2023年5月7日のニュース