長谷部誠　引退先延ばしフランクフルトと選手契約を1年延長発表　理由の一つは「欧州CLの完敗ナポリ戦」

＜フランクフルト長谷部会見＞桜を背にユニホームを持つ長谷部（撮影・西海健太郎）
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　ドイツ1部Eフランクフルトの元日本代表MF長谷部誠（39）が21日、都内で会見を行い、来季まで選手契約を1年延長したことを発表。この日に帰国した長谷部はその足で会見場に向かい、クラブ幹部とともに登壇。現役続行を決断した理由や同僚の日本代表MF鎌田大地（26）とのやりとりなども明かした。

　引退を先延ばしにした理由について長谷部は、欧州チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦で2戦合計0―5で完敗したナポリ戦を挙げ、「ナポリ戦は2試合ともにピッチに立てず、チームも敗れてしまったことに二重の悔しさがありました。その悔しさを感じたことに喜びを感じていて、まだ自分はこの舞台に立ちたい。もっと上手くなりたい。もっとこのチームで大きなことを成し遂げたい。そう改めて思った」と言及した。

　そのほかの理由としては、家族の存在も大きかったという。「昨年の10月にチャンピオンズリーグでケガをして、引退を考えました。でも、そこからケガが治ってプレーをして、自分がまだサッカーを楽しんでいる。またやりたいという気持ちが出てきた。最終的に決めたのは、つい最近家族で会議をした。娘がエスコートを経験してすごく喜んでいて、家族と話し合って“またエスコートキッズやりたいからサッカーやって！”と言われて。それだけではないですけどね」と、冗談交じりに微笑ましいエピソードを明かした。

　また、記者会見で鎌田の反応についても言及。「彼にはもちろん（現役続行を）伝えていると思います。彼もあんな感じなので、“まだやるんすか？”っていうことを言っていた気がします」と笑わせた。