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Eフランクフルト・鎌田 W杯後1号は20メートルボレー!98日ぶり13発目「ゴールは欲しかった」

[ 2023年2月9日 04:50 ]

ドイツ杯3回戦   Eフランクフルト4―2ダルムシュタット ( 2023年2月7日 )

後半、ゴールを決め長谷部(右)に祝福されるEフランクフルトの鎌田
Photo By 共同

 Eフランクフルトの日本代表MF鎌田大地(26)が7日、2部ダルムシュタットとのドイツ杯3回戦で決勝点を決め、同じくフル出場したDF長谷部誠(39)とともに4―2の勝利に貢献。チームは8強進出を決めた。2―2の後半17分に約20メートルのミドルシュートを決め、約3カ月ぶりとなる今季13得点。バルセロナやトットナムなどのビッグクラブが獲得を狙う森保ジャパンの王様が、23年初ゴールで完全復活を印象づけた。 

 鎌田のW杯後初ゴールは鮮やかなワンタッチパスの崩しから生まれた。2―2の後半17分。右サイドでFWボレがMFゲッツェとのワンツーで抜け出して中央のFWコロムアニへクロスを送る。頭で落とされたボールを鎌田が右足のアウトサイドにかけ、相手GKから逃げるような軌道でゴール右へ鮮やかなミドルシュートを叩き込んだ。

 公式戦でのゴールは、欧州CLで日本人初の3戦連発となった昨年11月1日の欧州CL・スポルティング戦以来98日ぶり。「自分にとってもゴールは欲しかった。難しい試合に勝ててよかった」。試合を決める一撃に両手を広げ、感情を爆発させて喜んだ。

 W杯前は公式戦22試合で12得点とゴールを量産。W杯でも全4試合に出場したものの得点に絡むプレーはなかった。さらにW杯後は体調不良で精彩を欠いたが、試合前、グラスナー監督から「やるべきことをやっていれば結果はついてくる」と声をかけられ、すぐさま結果で示した。

 今季限りでチームとの契約が満了。今夏には移籍金なしで移籍が可能となる26歳にはバルセロナやトットナム、Bミュンヘンなどが熱視線を送る。その中で英サッカー専門サイト「HITC」は「トットナムは新たなファンデルファールトを見つけた」と報道。今季公式戦27試合で13得点と決定力を発揮している鎌田をトットナムやRマドリードなどで活躍したオランダ代表になぞらえた。

 今年に入ってブライトンの日本代表MF三笘が最近7戦で5得点の大暴れを見せている。「この波に乗っていけたらいい」という鎌田の“復活弾”はくしくも、三笘の代名詞でもあるアウトサイドで生まれたもの。鎌田が結果を出せば出すほど、欧州の強豪クラブによる争奪戦が激化することになる。

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