カズ　移籍前“国内最終戦”途中出場で惜別ゴール！　古巣・横浜FCに感謝「次にいい形で進める」

＜横浜FC・鹿屋体育大＞後半26分、倒れ込みながらゴールを決めるカズ（右）
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　ポルトガル2部オリベイレンセに今夏までの期限付き移籍することで基本合意しているFW三浦知良（55）が21日、保有権を持つ横浜FCの一員として鹿屋体大との練習試合に後半16分から途中出場した。後半26分にゴールを決めて3―0の勝利に貢献し、特別参加していた宮崎キャンプを打ち上げた。来週中にも渡欧する見込みで、通算5カ国目の海外挑戦へ万全の仕上がりをアピールした。

　これが新天地で求められている決定力だ。カズが今季実戦出場2試合目で初得点。自身のキャンプ打ち上げとなる最終マッチでゴールを決めた千両役者は、8日から特別参加していた横浜FCの宮崎キャンプを振り返り「みんなの協力を得てゴールを挙げられた。横浜FCのみんなにゴールでお返しすることができてよかった。次にいい形で進めるかなと思う」と充実した表情で話した。

　出番は後半16分からだった。2トップの一角に入ると、2分後の18分には相手GKにキャッチこそされたが、左サイドからのクロスにヘディングシュートを放って存在感を発揮。そして同26分には右サイドからのパスをワントラップし、最後は倒れ込みながらも右足でゴールネットを揺らした。「（横浜FCのキャンプに）2週間参加させていただいて、J1の強度でキャンプを過ごせた。今できることはやれたかなと思う。いい準備ができたのは良かった」と今季からJ1に昇格する古巣に感謝した。

　昨季はJFL鈴鹿ポイントゲッターズでプレー。通算5カ国目の海外挑戦となるポルトガルのオリベイレンセでは決定力を期待されてFW起用を示唆され、背番号も11が用意されている。メディカル検査を経て、正式にサインする予定。来月26日には56歳になるカズは、来週に迫った渡欧に向け「やれることはしっかりとやっていきたい。これからも全力を尽くしてどこに行っても自分らしくやれたらいい」と自然体を貫く。異例の挑戦に向け、キングが最高の形で宮崎を後にした。