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J2金沢・柳下監督が新潟の昇格を祝福「チームとしての狙いやスタイル続ければJ1でもやれる」

[ 2022年10月13日 04:30 ]

アルビ時代、田中亜土夢(左)に指示を出す柳下監督(14年9月23日、浦和戦)
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 【“あの人”からおめでとうアルビ】本当にJ1に昇格できて良かったよ。岡山戦でウチが勝って新潟のサポーターが喜んでいると聞いて驚いている。ウチは(J2)残留が決まって「おめでとう」って言われるけど、新潟は「昇格おめでとう」だからね。アルビはJ1の舞台で戦うことが合っているよね。J1で戦わないといけない。

 今季の新潟はボールを握るのは変わらないけどゴールへ向かう速さとか、回数が増えていた。去年まではボールを保持しているけどゴールに向かう回数が少なかった。新潟の試合は結構見ていたよ。ウチと対戦したとき(5月4日)は後半ちょっと(運動量が)落ちてきたんだよね。ちょっとしんどそうかと思ってそこが狙いだったけど、ポンって(点を)取られてしまった。

 個の部分ではJ1で戦っている選手の方がうまかったり速かったりするが、チームとしての狙いやスタイルを続けていけばJ1でも十分やれると思っている。これまでサイドのスピードある選手たちが突破できていたけどそれを防がれるときもあるだろう。そのときにどうチームが崩していけるか。戦い方は十分J1で通用すると思う。

 新潟では4年近くやったが本当に楽しくやれていた。チームとして苦しい時期はあったけど、毎日選手とトレーニングしたりビッグスワンでサポーターの大声援を受けたりして楽しかった。充実した4年間でした。

 金沢でプレーした泰基(渡辺)はもうちょっと煮えきるプレーをしてくれれば。まだ出し切れていないなあ。巧(長谷川)は行ける、行けないを判断するとケガが少なくなる。魅力的なプレーをするからね。これからも楽しみ。

 新潟がJ1昇格できたのは毎日のトレーニングで選手同士が切磋琢磨して、スタッフを交えていいチームをつくったし、それが成熟できたことが良かった。アウェーの地でもサポーターが多く駆けつけてくれて、後押ししてくれて力を発揮できたっていうのもある。スポンサーの方も温かく、どんなことがあっても見守ってくれてサポートしてくれて。選手、クラブ、サポーター、スポンサーが1つになって戦えたからこの結果が出たと思う。 ここ数年、練習試合でも新潟に行けていないが、行くといつもサポーターが温かく声をかけてくれたり本当にありがたい。来年同じリーグで戦えないのは残念だけどJ1に戻れて本当によかった。おめでとうございます。

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2022年10月13日のニュース