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大分がJ1参入プレーオフ進出決定 決勝弾の野村「すごく気持ち良かった」

[ 2022年10月9日 22:06 ]

明治安田生命J2第40節   大分3―2横浜FC ( 2022年10月9日    ニッパツ )

<横浜FC・大分>後半、大分・野村はゴールを決め喜ぶ(撮影・西尾 大助)
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 大分がアウェーで横浜FCに競り勝ち、J1参入プレーオフ進出を決めた。大分は3連勝を飾り8戦負けなし。リーグ戦終盤でチーム状態は最高潮だ。

 野村の強烈ミドルが勝負を決めた。

 2―2の同点で迎えた後半27分、同22分に投入されたばかりの野村がこの日3度目となる勝ち越しゴールを奪った。敵陣でパスをカットするとそのままペナルティエリア手前の中央左まで持ち込み左足を力強く振り抜いた。

 「セカンドボールを拾った時にスペースがかなり空いていた。あのくらいの距離ならどちらの足でも狙えるので思い切って打って入った。すごく気持ち良かった」

 豪快なシュートをネットに突き刺すとサポーター席に飛び込み喜びを爆発。下平監督も「大きな得点だった」と称えたチームの昇格プレーオフ進出を決める決勝弾に試合後は涙があふれた。

 「今年もずっと結果が出せずチームのためにもなれず、すごい準備をしている選手もいる中で試合に出ながらも結果が出せなかった。ずっと苦しかった」

 相手の横浜FCは大卒後5年所属した古巣。勝てばこの日J1自動昇格だったところを阻止した。「僕にとって特別なクラブなので非常に心苦しいところもある」と複雑な思いも交錯する中「勝負の世界で自分の役割を果たそうと強い気持ちで入って、それがゴールという結果になってうれしい」と涙をぬぐった。

 ゲームは突き放しても追いつかれる激戦だった。

 前半5分、梅崎が難しい体勢から頭で先制弾を決めるも同22分、リーグトップスコアラーの相手FW小川が同点ゴール。前半終了間際の同45分、下田が直接フリーキックを決め再びリードを奪うも後半11分、再度小川にこの日2点目となる同点ゴールを許した。
 
 19年に率いてJ1昇格を果たした古巣との激闘を制し、昇格プレーオフ進出を決めた下平監督はほっとした表情をみせた。
 「スリリングなゲームになった。リードしても追いつかれ相手の勢いもすごかった。雰囲気的には逆転されてもおかしくないところはあったが、最後何とか守り切って勝つことができて良かった」。

 次戦は16日、ホーム最終戦で山形と対戦する。「きょうのような魂の入ったゲームをして残り2試合、プレーオフも3試合やって昇格できるように準備していきたい」。1年でのJ1復帰を果たすための戦いは続いていく。

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