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J2新潟 6季ぶりJ1!今季最多3万2979人の前で昇格決めた

[ 2022年10月9日 04:15 ]

明治安田生命J2第40節   新潟3―0仙台 ( 2022年10月8日    デンカS )

<新潟・仙台>J1昇格を決め笑顔を見せる新潟イレブン(撮影・西尾 大助)
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 明治安田生命J2リーグは8日、各地で5試合が行われ、首位の新潟がホームで仙台を3―0で下し、勝ち点81として自動昇格圏内の2位以内が確定。6年ぶりのJ1復帰を決めた。今季最多の3万2979人の観客が駆けつけた中、MF伊藤涼太郎(24)が2得点を決める活躍を見せた。

 今季最多の3万人を超えるオレンジサポーターが揺れた。0―0の後半19分。MF島田のラストパスに伊藤が反応。「イメージ通りのパスが来た」と右足を振り抜き均衡を破った。そして32分。またも島田のクロスが相手DFに当たって変化したが、伊藤が「枠に飛ばすことだけを考えた」と左足ボレーを決めた。スタジアムには応援歌「アイシテルニイガタ」が響き渡った。

 20年にスペイン人のアルベルト監督(現FC東京監督)が就任し、ボールを保持しながら攻めるポゼッションサッカーを定着させた。今季就任した松橋力蔵監督は、その土台に縦パスなどゴールに向かう意識を植え付け、ブラッシュアップ。リーグ最多の71得点を生み出す攻撃力をつくり上げた。

 今季は1月の高知キャンプで新型コロナウイルスのクラスターが発生。隔離生活が続き十分な準備ができないまま、開幕4戦勝ちなし(3分け1敗)と苦しんだ。7月には背番号10のMF本間至恩がベルギーのクラブ・ブリュージュへ完全移籍。9月18日の水戸戦では、MF高木善朗が右膝前十字じん帯損傷で戦列を離れた。

 それでも松橋監督は「全員が戦力」と言い続け、これまで40試合でフィールドプレーヤー26人全員を起用。2桁得点者は一人もいないが、そのうち20人がゴールを挙げた。常に「目の前の相手が最強の敵」と一戦一戦を総力戦で戦い、まさに一丸となって悲願をつかみ取った。

 17年のJ2降格から6年間チームに所属している堀米主将は「5年間ずっと支えてくれてありがとうございました。喜びのコメントは最終節まで取っておきます。あと2試合もしっかり戦って優勝したい」とサポーターに語りかけた。本当に喜ぶのは優勝を決めたときだ。

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