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城彰二氏と岡野雅行氏が明かしたジョホールバル裏話 V弾の「野人」が向かった先は…危うく珍伝説に

[ 2022年9月1日 18:15 ]

城彰二氏
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 サッカー元日本代表の城彰二氏(47)が8月31日、自身のYouTubeチャンネル「JOチャンネル」を更新し、ゲスト出演した「野人」の愛称で知られるサッカー元日本代表の岡野雅行氏(50)と“ジョホールバルの歓喜”について語り合った。

 97年11月16日、マレーシアのジョホールバル。98年フランスW杯を目指していた日本代表は、アジア第3代表決定戦でイランと激突。これまで予選で出番のなかった岡野氏は、当時の岡田監督から「秘密兵器」に指名され、出場を渇望していた。

 1─2で迎えた後半に選手交代が訪れる。「よおし、来たぁ」と燃えた岡野氏だったが、交代で入ったのは城氏と呂比須ワグナー。「秘密兵器じゃねえじゃん」と岡野氏はふてくされた。

 城氏が同点ゴールを決めて死闘になると、岡野氏は異様な雰囲気に気づく。そして、思った。「よし、関わるのはやめよう」「こんな試合に出されても困る」。ドクターの影に隠れて存在感を消し、チームメートの応援に回った。

 2─2のまま突入した延長で、岡野氏の出番がついに訪れる。城氏は「入る瞬間から(岡野氏の)顔がちょっと違ったもんね」と振り返ると、「いや、もう、腰引けてたもん。無理だよぉ」と岡野氏。

 チャンスを決め切れなかった岡野氏だったが、仲間の励ましもあって吹っ切れた。延長後半13分、歓喜の瞬間が到来。岡野氏のゴールがフランスへの扉をこじ開けた。「うわあぁぁぁぁ」と超興奮状態に陥った岡野氏が向かったのは、まさかのイランベンチ。「僕、イランベンチに走ってますから。途中で気づいて方向転換した」。城氏は「間違えちゃってね」と大爆笑。極限まで心身をすり減らした戦いの末に、日本初のW杯出場は決まった。

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