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【Jトピ~データで読み解く】先発不敗 浦和・モーベルグの決定力

[ 2022年8月17日 04:30 ]

今季シュート枠内率5傑
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 浦和の元スウェーデン代表MFダヴィド・モーベルグ(28)が好調だ。13日磐田戦で今季2度目の1試合2ゴールを挙げ、6―0での大勝に貢献。序盤の不振から脱出して暫定7位まで浮上したチームの原動力になっている。(記録課)

 浦和の攻撃に火を付けたのは、背番号10のモーベルグだった。前半5分、左サイドからのカウンターで逆側の右サイドを並走し、MF小泉からのパスを右足で小さくトラップ。左足で正確なコントロールショットをゴール左に突き刺し、先制点を挙げた。同40分には右サイドでの1対1からまたぎフェイントを入れて深く進入。右足でふわりと送った浮き球はGKを越えて反対側のポストに当たってゴール内へ跳ね返り、右足での今季初得点が記録された。

 左利きのモーベルグは浦和で4―2―3―1の右サイドハーフを務め、内側にカットインしてのシュートを得意とする。来日が遅れ開幕に間に合わなかったものの、3月のホーム磐田戦で後半から初出場し、投入後わずか3分でデビュー弾を決めた。同じ磐田に今回も2点を積み上げ、今季出場16試合8得点。ランキング5位タイにまで上昇した。

 シュートは25本と多くなく、うち枠内シュートは19本。シュート枠内率が76・0%と高く、今季シュート20本以上の選手66人の中で堂々のトップを誇る。8得点で決定率32・0%ももちろん1位だ。セットプレーを除くシュートは17本で5得点。タッチ数の内訳ではツータッチ以上が15本で4得点と大部分を占める。自らボールを打ちやすい場所に動かして、正確なシュートにつなげている。

 モーベルグが出場した試合は7勝8分け1敗で、先発に限れば4勝6分け0敗といまだ負けなし。浦和のさらなる浮上の命運は、この男が握っている。(データ提供・データスタジアム)

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