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鹿島 監督交代ブースト2位浮上、岩政体制初陣で6戦ぶり勝利 指揮官「ホッとしている」

[ 2022年8月15日 05:30 ]

明治安田生命J1第25節   鹿島2―0福岡 ( 2022年8月14日    カシマ )

<鹿島・福岡>試合後、選手たちとともに勝利を喜ぶ鹿島・岩政監督(撮影・西海健太郎)
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 明治安田生命J1リーグは14日に各地で4試合が行われ、鹿島は福岡を2―0で下し、岩政大樹新監督(40)の初陣を飾った。前半10分にFW鈴木優磨(26)のクロスが相手DFのオウンゴールを誘発し先制。終了間際にもFWエヴェラウド(31)がダメ押しとなる2点目を決めた。鹿島は6試合ぶりの勝利で勝ち点を43に伸ばし、広島に敗れた柏に代わって2位に再浮上した。

 新監督が手荒い祝福を受けた。前半10分に先制点が決まるやいなや、オウンゴールを誘発したFW鈴木が指揮官に激しく飛びつき、2人そろって後ろに倒れ込んだ。ヴァイラー監督の電撃解任を受け、名門再建を託された岩政監督は選手たちにもみくちゃにされ「プレッシャーも感じていた。一つ乗り切れてホッとしている」と胸をなで下ろした。

 早速“色”を出した。これまで鹿島では試合中にシステムを変えることはなかったというが、新監督が目標に掲げた「新しい鹿島」をつくるべく、練習から対福岡用に「3―5―2」のシステムを用意。従来の4―4―2と併用することで守備の堅い難敵を退け「今週はいろいろな想定の中で戦略を立てた。試合展開を準備した中でプレーしたのは良かった」と手応えを口にした。

 鹿島でシーズン途中に就任した日本人監督の初戦は3連勝中というデータにも後押しされた。前監督がコロナ禍で入国できなかった3月も暫定指揮をとった岩政監督の約5カ月ぶりの采配で、チームは2位に浮上。6年ぶりとなる国内タイトルは、諦める位置ではない。常勝時代を知るクラブOBの指揮官は「もっと一体感を持って雰囲気をつくって、最後は何か勝ち取りたい」と気持ちを高ぶらせた。

 《シーズン途中に就任した日本人監督の初戦4連勝》鹿島の岩政新監督初陣は福岡に2―0で勝利。過去、鹿島でシーズン途中に就任した日本人監督(代行を除く)の初戦を見ると、15年トニーニョ・セレーゾ→石井正忠(○2―1FC東京)、17年石井→大岩剛(○3―1広島)、21年ザーゴ→相馬直樹(○1―0徳島)と全て白星スタートを切っており、今回で無傷の4連勝となった。

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2022年8月15日のニュース