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福岡やったぞ!目標のクラブ初4強進出 控えフィールド選手1人の苦境も“ひるまなかった”

[ 2022年8月11日 06:00 ]

ルヴァン杯 準々決勝第2戦   福岡1-0神戸 ( 2022年8月10日    ベススタ )

前半43分、ルキアン(17)の先制ゴールを喜ぶ福岡
Photo By スポニチ

 準々決勝の第2戦4試合があり、福岡はホームで神戸に1―0で勝ち、2連勝でクラブ史上初の4強進出を決めた。コロナ禍で第1戦がベンチに控え4人。この試合は控え3人という窮地を一丸となって乗り切り、ルキアン(30)が前半に挙げた1点を守りきった。

 目標にしてきたクラブ史上初のルヴァン杯ベスト4進出を告げるホイッスルが響くと、最後まで走り続けた福岡の選手たちはピッチに倒れ込み、しばらく動けなかった。長谷部監督は、一部解禁された声出し応援の後押しに「力になった」と感謝した。「交代選手がいない中でもひるまず100%出してくれた。新たな記録をつくるに値する仕事だった。素晴らしかった」と称えた。

 かつてない苦境に陥っていた。7月下旬から新型コロナウイルスの陽性判定が相次ぎ、3日の第1戦は控え4人。この日、新たに選手、スタッフ3人の陽性が判明。控えはGK2人、フィールド選手1人の3人のみだった。負傷交代もままならない状況のチームを救ったのは、第1戦に続き頼れる助っ人だった。

 前半43分、右サイドを相手DFを振り切ってドリブルで前進したジョン・マリからのパスに猛然と走りこんだルキアンが冷静にネットを揺らした。2戦連続ゴール。「(2戦の)2得点ともアシストはジョン・マリ。いいコンビネーション。前線をどううまく生かすか。この2試合で得点を生んで大きな強みになった」と課題の得点力の改善へ新コンビに強い手応えがある。

 「交代もいない難しい状況の中、1人でもあきらめていたら勝っていない。全員が持っている力を出して凄いことをやり遂げた。いないメンバーもみんなで勝ち取ったベスト4」。新たな歴史を刻み、次に目指すは頂点だ。(村田 有子)

 ▼福岡・平塚(1日にJ2水戸から新加入し先発)デビュー戦が大事な試合で勝利に貢献できて良かった。

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2022年8月11日のニュース