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川崎F・ラストワンプレーでルヴァン杯敗退 鬼木監督「一番後悔している」後半45分以降の戦い方悔やむ

[ 2022年8月10日 22:15 ]

ルヴァン杯準々決勝第2戦   川崎F2-2C大阪 ( 2022年8月10日    等々力 )

<川崎F・C大阪>ガックリの川崎Fイレブン(撮影・西海健太郎)
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 ルヴァン杯準々決勝第2戦が各地で行われ、ホームにC大阪を迎えた川崎Fが敗退した。後半8分までにFWマルシーニョ(27)が2得点して有利な状況を作ったが、後半45分からまさかの2失点。ラストワンプレーで追いつかれて2試合合計3―3となり、アウェーゴール数の差で敗退が決まった。

 終了の笛が鳴ると、イレブンは結果を受け止めきれない表情でぼうぜんと立ち尽くした。鬼木達監督は会見で「非常に残念な敗戦。自分たちがもたらしたものなので、自分もそうですけど、選手も含めて学ばないといけない」と険しい表情で総括した。
 後悔を語ったのは後半45分以降の戦い方。「時間の使い方はサッカーを経験していれば分かるはずだと思うが、ゲームの中で全員に意思統一ができなかった。一番(ボールを)動かせる時間帯で動かせなかった。そこを自分の中で一番後悔している」と振り返った。

 15日間で5試合を戦う過密日程の4試合目。終了間際の劇的な得点で勝利したリーグ横浜戦からは中2日での一戦だった。新型コロナ陽性者が相次いた序盤から選手は復帰してきているが、まだコンディションが整わない選手も多々。連続出場している選手の疲労もたまっていた。“コロナ余波”とも戦いながら気迫を見せたが、最後の最後に力尽きた。

 2得点したマルシーニョは「何選手か4戦連続で出場していて、残念ながらこのタイミングで疲労感がとても出てしまった」と悔しさを語った。前日の20日は娘の誕生日で、今月末には妻が出産を控えている。2人にささげたゴールは実を結ばず、「選手全員、クラブ関係者全員が残念な気持ちでいっぱいになっている」と口にした。

 今季残るタイトルは、3連覇が懸かるリーグ戦のみとなった。過密日程の最後は、再び中2日で迎える13日のリーグ京都戦。マルシーニョは「いつまでも悲しんでいても次はないので、とにかく切り替えてJリーグに集中していきたい」と奮い立たせるように言った。

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2022年8月10日のニュース