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鹿島 黄金期知るOBが再建へ!岩政新監督「強度と個性」

[ 2022年8月10日 04:30 ]

新監督として初めてチーム練習に臨んだ岩政監督(C)KASHIMA ANTLERS
Photo By 提供写真

 鹿島でコーチから昇格した岩政大樹新監督(40)が9日、オンラインで記者会見した。かつての黄金時代を知るOB指揮官は就任後の初練習に臨み、「強度と個性」をキーワードに5位に転落した名門再建に着手。今季開幕時にレネ・ヴァイラー前監督(48)が新型コロナウイルスの影響で来日が遅れた際には監督代行を務めており、それ以来の采配となるリーグ戦・福岡戦(14日、カシマ)に向けてチーム一丸を強調した。

 古巣の緊急事態に一肌脱いだ。5位転落したチームの再建を託された岩政新監督は「時間は待ってくれない。早急に週末の試合(福岡戦)に向けて準備をしないといけない」と真剣な表情で語った。

 クラブは7日にヴァイラー監督の契約解除を発表。翌8日に岩政監督の昇格を発表した。「新しい鹿島」を目指すOB指揮官はキーワードに「強度と個性」を掲げる。前任者の植え付けた縦に速いサッカーは生かしつつも「鹿島らしさとは熱量のこもったサッカーだと思っている。個性やアイデア、感情が重なり合ってどういうサッカーになるかを選手たちとつくり上げていきたい」と抱負を語る。

 「サッカーの面では、今の順位以上にいろんなものが壊れている」というチームの再建へ課題も認識している。前任者は攻撃や守備が停滞したときに打開策が打てなかったといい「選手たちの中で迷いが生まれたときに、整理ができなかった。まずは交通整理したい」と一案を示した。

 監督代行としてはリーグ戦3勝1敗。3月11日の神戸戦以来となる再登板へ「いろんな期待があるのは感じているし、選手たちが新しいトライをしようとしてくれている。それを良い方向に向けられるようにしないといけない」と決意を語った。

 ◇岩政 大樹(いわまさ・だいき)1982年(昭57)1月30日生まれ、山口県出身の40歳。東京学芸大卒業後の04年鹿島に加入。DFとして07~09年のリーグ3連覇など鹿島の黄金期を支えた。13年に退団後はタイやJ2岡山などでプレーし18年10月に現役引退。日本代表で国際Aマッチ8試合無得点、10年W杯南アフリカ大会メンバー。21年1月に上武大サッカー部監督、22年1月に鹿島のコーチに就任。

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2022年8月10日のニュース