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リーグ3連勝を演出した神戸FW武藤がPKを譲ったワケ「サコくんに譲ると約束していた」

[ 2022年7月10日 06:00 ]

明治安田生命J1第21節   神戸1-0磐田 ( 2022年7月9日    ヤマハ )

<磐田・神戸>後半、PKを決め喜ぶ神戸・大迫(右端)。右から2人目は武藤
Photo By 共同

 神戸はFW大迫勇也(32)の2戦連発弾で今季初の3連勝を手にした。決勝点を演出したのが、FW武藤嘉紀(29)だった。後半29分、MF佐々木大樹からのパスを受けるとエリア内でファウルを受けてPKを獲得。だが武藤はキッカーを大迫に譲った。そのワケを試合後に明かした。

 「実は僕は浦和戦でサコ(大迫)くんに譲ってもらった。それで次に僕がPKを取ったらサコ(大迫)くんに譲ると約束していた」

 2月23日のリーグ浦和戦。前半7分に大迫が得たPKを蹴らせてもらったという。武藤は浦和GK西川のセーブにあって失敗していただけに「決めてくれるのはさすがですね」と感謝した。

 武藤自身は前半から何度も得点チャンスを得たが、満身創痍(そうい)だったという。負傷箇所は明かさなかったものの「ここ2試合は痛みがあった。ドクターとも話しながら出るか出ないかの話だった」と口にした。それでも清水、磐田と残留を争うライバルとの連戦。「リスクを負ってでもいくべき試合だった」と強行出場をした。試合後は動けなくなるほどだったが、白星に満足そうな表情を浮かべた。

 断固たる決意と男同士の約束。「前半のチャンスで決めていれば、チームを楽にできた」と反省したが、武藤の存在が勝ち点3を引き寄せたのは間違いない。

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2022年7月10日のニュース