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ドイツはイングランド相手にまた1―1 強豪相手に勝ち星なく、日本と対戦するW杯に不安?

[ 2022年6月8日 11:07 ]

欧州ネーションズリーグ第2戦   ドイツ1―1イングランド ( 2022年6月7日    ドイツ・ミュンヘン )

ゴールを決めたホフマン(右)=AP
Photo By AP

 W杯カタール大会(11月21日開幕)の1次リーグE組初戦で日本と戦うドイツが、またもやFIFAランキング上位国から白星を逃した。

 世界12位のドイツは最上位リーグAの3組で同5位のイングランドを相手に後半5分に先制。相手DFの間でフリーになったMFホフマンがパスを受けてゴールを決めた。しかし、後半40分にペナルティーエリア内でDFシュロターベックが最終ラインの裏に抜けようとしたFWケーンを倒してPKを献上。相手エースにこれを決められて追いつかれ、そのまま1―1で引き分けた。

 昨夏に就任したフリック監督は不敗を11試合(8勝3分け)に伸ばした一方で、8連勝後に対戦したランク上位国には3月29日のオランダ戦(10位)で1―1、今月4日のイタリア戦(6位)で1―1と3戦連続で引き分け。8連勝で倒した相手はリヒテンシュタイン(192位)、アルメニア(92位)、アイスランド(63位)、ルーマニア(48位)、北マケドニア(62位)、イスラエル(76位)と明確な格下に限られている。

 ビルト紙は「代表チームはお気に入りの結果を見つけたようだ。イングランド相手に3試合連続の1―1。既にオランダ、イタリアと1―1で引き分けていた。ハンジ・フリックは“1―1のハンジ”になった。3回目の挑戦でも強豪を倒すことはできなかった」と皮肉まじりに伝えた。

 指揮官はボール保持率で63―37%とイングランドを圧倒した試合を振り返り「素晴らしい試合だった。我々がやりたかった通りの試合。唯一の問題点は結果を得られなかったこと」と複雑な表情。ネーションズリーグは2試合を終えて勝ち点2にとどまり、3組ではイタリアとハンガリーに次ぐ3位となっている。

 ドイツにとっては日本も23位と格下だが、W杯に向けた調整の試合が限られている中で強豪を相手に思うような結果を得られていないチームの状況が、地元ファンにとって不安要素となっていることは間違いない。

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2022年6月8日のニュース