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奇跡のレアル 逆転決勝! 敗色濃厚な後半45分からロドリゴ2発で同点!延長戦でベンゼマ弾!!

[ 2022年5月6日 05:00 ]

欧州CL準決勝第2戦   レアル・マドリード3―1マンチェスター・シティー ( 2022年5月4日    スペイン・マドリード )

<Rマドリード・マンチェスターC>自身2点目のゴールを頭で決めるロドリゴ(AP)
Photo By AP

 優勝13回のレアル・マドリードは4日、初優勝を狙ったマンチェスター・シティーを3―1で破り、2戦合計6―5で4季ぶりに決勝に進んだ。FWロドリゴ(21)が終了間際に2得点して延長戦に持ち込んで競り勝った。28日にパリ郊外のサンドニで行われる決勝でリバプールと対戦する。

 二度あることは三度ある。決勝トーナメントでパリSG、チェルシーに劇的な逆転勝ちを収めてきた本拠サンティアゴ・ベルナベウで、レアル・マドリードが奇跡を起こした。

 「説明不能だ。何て言えばいいのか分からないよ。神様が俺を見て言ったんだ。“今日はお前の日だ”って」

 ロドリゴが振り返った。2戦合計3―5で敗色濃厚だった後半45分、ゴール前に人数をかけた中でクロスの折り返しからチーム初となる枠内シュートでゴールを決めると、89秒後にも右クロスから延長戦に持ち込むヘディング弾。息を吹き返したチームは延長前半5分、決勝トーナメントに入って4戦9得点と勢いが止まらないベンゼマが自ら得たPKを決め、大会史に残る逆転劇をしめくくった。

 欧州チャンピオンズ杯として始まった1955~56年シーズンから5連覇を達成するなど優勝13回はACミランの7回を大きく引き離す。近年はオーナーの資金力にものをいわせて大型補強を続け、初優勝を目指すパリSGとマンチェスターCが話題だが、いずれも直接対決で退けた。アンチェロッティ監督は「このユニホームは重みがあり、クラブには歴史がある。全てが終わったと見えるような状況でもガードを下げることは許されない」と誇らしげに語った。

 3―4で終えた第1戦を受け、試合前には今季公式戦8試合で記録した逆転勝利の映像集を選手に見せて「もう1試合必要だ」と呼びかけたという。決勝は優勝6回のリバプールが相手。監督として大会単独最多5回目の決勝進出を決めた経験豊富なイタリア人指揮官は「少なくとも0―0から始められる」と余裕をうかがわせた。

 ≪レアルの軌跡≫
 ☆決勝トーナメント1回戦Rマドリード3―1(2戦合計3―2)パリSG 敵地の第1戦に0―1で敗れ、第2戦も前半に失点。2戦合計0―2とされたが、ベンゼマが後半16分のゴールを皮切りに3得点。34歳80日のCL史上最年長ハットトリックで突破した。

 ☆準々決勝Rマドリード2―3(2戦合計5―4)チェルシー 敵地の第1戦を3―1で制しながら、第2戦は後半30分までに3失点して2戦合計3―4。そこから後半35分にロドリゴが得点し、延長前半6分にベンゼマのヘディング弾で勝ち越した。

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2022年5月6日のニュース