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W杯南米予選でエクアドルが無資格選手を起用したとしてチリが調査要求 出場国入れ替え可能性も

[ 2022年5月6日 11:02 ]

DFバイロン・カスティージョ(AP)
Photo By AP

 サッカーのW杯南米予選で7位に終わったチリのサッカー連盟が5日、4位でW杯出場権を獲得したエクアドルが出場資格がない選手を起用したとして国際サッカー連盟(FIFA)に調査を求めた。

 問題になっているのは予選8試合に出場したDFバイロン・カスティージョ(23=バルセロナ・デ・エクアドル)で、チリ連盟は98年にエクアドルのヘネラル・ビジャミルで生まれたとされる同選手が、95年にコロンビアのトゥマコで生まれたと主張。偽造された出生証明書を証拠として提出したという。チリ連盟は声明で「サッカー界はこれほど多くの証拠に目を閉じているわけにはいかない。選手の登録に関する深刻な不正は受け入れられない」と訴えた。FIFAは訴えを受理したことを認め、今後調査が行われるとみられる。

 エクアドル・サッカー連盟はカスティージョの代表資格に問題がないことを主張しているが、規定では資格がない選手を起用した場合は試合結果にかかわらず、対戦相手が3―0の不戦勝として扱われることになっている。同選手が出場した試合を全て対戦相手の勝利として勝ち点を計算した場合は、予選7位だったチリがエクアドルに代わってW杯出場圏の4位に浮上し、エクアドルは最下位の10位に転落する。

 18年W杯ロシア大会の南米予選ではボリビアが無資格選手を2試合に起用。ペルーは当該試合に0―2で敗れていたが、のちに3―0の不戦勝に結果が覆り、最終的に5位に滑り込んでオセアニア1位との大陸間プレーオフを制して36年ぶりのW杯出場を決めている。
 今回のエクアドルは既にW杯1次リーグの抽選でカタール、セネガル、オランダと同じA組に入ることが決まっており、出場国入れ替えの可能性を含めて成り行きが大きな注目を集めることになりそうだ。

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2022年5月6日のニュース