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元日本代表監督のイビチャ・オシム氏が死去 80歳 監督務めたシュトゥルム・グラーツが発表

[ 2022年5月1日 22:55 ]

元日本代表監督のオシム氏
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 オーストリア1部シュトゥルム・グラーツは1日、元日本代表監督で、1994~2002年にチームの指揮を執ったイビチャ・オシム氏が亡くなったと公式サイトで発表した。80歳だった。

 地元メディアによれば、シュトルム・グラーツは1日にクラブ創設113年目の記念日を迎え、祝賀会が予定されていたが、オシム氏の死去を受けてキャンセル。公式サイトで「クラブにおける世紀の監督」の死去を発表した。ヨーク会長は「イビチャ・オシムは偉大な監督というだけでなく、偉大な人間だった。クラブの象徴でともに過ごした時間を忘れない。彼はサッカーを超えて強い影響力を持ち、その言葉はいつまでも我々とともにある。安らかに眠れ、イビチャ!」と悼んだ。

 ユーゴスラビアのサラエボで生まれた同氏は現役時代に同国のメンバーとして64年東京五輪に出場。90年W杯イタリア大会ではストイコビッチらを擁してベスト8入り。その後、シュトルム・グラーツなどの監督を歴任し、03年市原監督に就任し、05年ナビスコ杯優勝。06年W杯ドイツ大会終了後に日本代表監督に就任した。2007年11月に急性脳梗塞で倒れ、日本代表監督を退任したが、その後もサッカー界への提言を行うなど、日本のファンに親しまれた。

 ◆イビチャ・オシム 1941年5月6日生まれ、ユーゴスラビア(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)・サラエボ出身。90年W杯イタリア大会にユーゴスラビア代表監督として出場、MFストイコビッチらの活躍で8強入りし注目される。03年市原(現千葉)監督に就任し、05年ナビスコ杯優勝。06年W杯ドイツ大会終了後に日本代表監督に就任した。「ライオンに追われたうさぎが肉離れしますか?」などの「オシム語録」でも注目された。07年11月に脳梗塞で倒れて退任。16年旭日小綬章受章。

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