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リバプールが“4冠シフト”でベンフィカ撃破 マンCとのFA杯準決勝見据えて主力温存

[ 2022年4月14日 16:53 ]

欧州チャンピオンズリーグ準々決勝第2戦   リバプール3―3(2戦合計6―4)ベンフィカ ( 2022年4月13日    英国・リバプール )

ゴールを決めるフェルミノ(左から2人目)=AP
Photo By AP

 リバプールが“4冠シフト”でベンフィカを退け、優勝した18~19年シーズン以来の準決勝進出を決めた。終盤に2失点して3―3とされたが、2戦合計で6―4。クロップ監督は「厳密に言えば我々が求めた結果とは言えないが、全く問題ではない。突破したことが最も大事」と笑顔を見せた。

 世界最高峰とも言われる欧州チャンピオンズリーグ(CL)で4強入りを懸けた準々決勝の第2戦。ベストメンバーを組んでもおかしくない一戦だが、第1戦は敵地で3―1と先勝していた。圧倒的に有利な状況に加え、16日には中2日でマンチェスター・シティーとのFA杯準決勝を控えている。プレミアリーグでも勝ち点1差で追う宿敵と2―2で引き分けた10日の注目対決からこの日は先発7人を入れ替え、主軸のサラーやマネ、ファンダイクらを控えに回して温存する余裕の布陣。それでもフィルミノが2得点するなど一時は2戦合計6―2としてペースを握った。

 3失点は今季最多に並び、そのうち2点はオフサイドを奪いきれなかったものだが、指揮官は「最終ラインは一緒にプレーしたことが一度もない」と連係不足は織り込み済み。この日の4バックでマティプを除くゴメス、コナテ、ツィミカスは本来控えで「メンバーを代えても突破したことが大事」と振り返った。

 既にリーグ杯を制し、プレミアリーグ、FA杯と合わせ、イングランドで過去に例がない4冠の権利があるのはリバプールのみ。勝ち上がって可能性を残せば、この日はベンチを外れた南野拓実にチャンスが回ってくる可能性もある。前人未到の偉業へ、余力を残した状態で次はマンチェスターCとのFA杯準決勝に挑む。

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2022年4月14日のニュース