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【城彰二氏 1次Lのカギ】日本は3戦トータルで戦うことが大切

[ 2022年4月3日 05:30 ]

W杯カタール大会 1次リーグ組み合わせ決定

W杯カタール大会組み合わせ抽選会の会場で、笑顔を見せる森保監督=1日、ドーハ(FIFA提供・ゲッティ=共同)
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 ドイツとスペインが入っており、日本の実力を考えればかなり厳しい組だ。ドイツはフリック監督が就任してからはBミュンヘンを中心に構成。日頃から一緒に練習している選手が多く、コンビネーションがいい。W杯予選9勝1敗の成績を見るまでもなく、攻守にバランスが取れている。決定力のあるFWミュラーやドリブルがうまいMFハーバーツの攻撃陣もいいが、守備も堅い。特に日本と戦う時は初戦とあって慎重にくる。日本は簡単にはゴールを奪えないし、何とか失点を少なくすることが大切だ。

 3戦目のスペインも強豪でW杯予選6勝1分け1敗、ペドリやトーレス、モラタら攻撃陣に力のある選手がそろっている。ただ、ドイツと違って中盤でパスをつないでくるので、日本は個ではかなわなくても、グループで守ってボールを奪うチャンスはある。

 最後は得失点差になる可能性もある。日本は初戦で負けても失点が少なければ、2戦目にコスタリカかニュージーランドに勝てば3戦目にチャンスがある。スペインは2戦目でドイツと対戦して消耗するはずだし、日本にとってはドイツほど苦手なタイプではない。3戦トータルで戦うことが大切だ。(元日本代表FW)

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