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高川学園 劇的8強 西沢が試合終了間際に決勝弾 「持っている男とは言われます」

[ 2022年1月3日 05:30 ]

第100回全国高校サッカー選手権 3回戦   高川学園1-0仙台育英 ( 2022年1月2日    等々力 )

<高川学園・仙台育英>後半アディショナルタイム、CKからのこぼれ球を高川学園・西沢(左)がボレーで蹴り込みゴールを決める(撮影・小海途 良幹)
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 3回戦8試合が行われ、高川学園(山口)は試合終了間際にMF西沢和哉(3年)が決勝ゴールを決め07年度大会以来のベスト8進出が決定。4日の準々決勝で高川学園は桐光学園(神奈川)と対戦する。

 ラストにドラマが待っていた。後半アディショナルタイム。CKのクリアボールに途中出場の高川学園・西沢が豪快に左足を振り抜いた。起用されてわずか2分弱で8強進出に貢献した西沢は、江本孝監督から「“1点決めてぶち込んでこい”」と言われていた。「勝ちたい、つかみ取りたいと思っていた」と胸を張った。

 指揮官は西沢の高い決定力と、ボールを浮かさずシュートが打てる正確性を買っていた。加えて前回(20年度)大会の県決勝でもアディショナルタイムに得点を取ったシーンが脳裏をよぎった。「何かをやってくれるんじゃないか、という思いだった」と言う。西沢は「期待に応えられてよかった。持っている男とは言われます」と声を弾ませた。

 リベンジがかかっていた。前々回の大会。2回戦で同時刻、同会場で仙台育英に敗れていた。3年生のメンバーはルーキーリーグでも対戦があり、敗れていた。北健志郎主将(3年)は「絶対に勝ちたい思いが凄く強かった」と話す。80分間を通して振り返れば押し込まれる時間が多かったが、GK徳若碧都の再三の好セーブなど、体を張った守備で無失点に防ぎ劇的弾が生まれた。

 14大会ぶりの8強進出で桐光学園と対戦する。江本監督は「チャレンジャー精神を持って一生懸命戦いたい」と意気込んだ。

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2022年1月3日のニュース