×

C大阪10年ぶり復帰の乾 加入会見でいきなり課題ズバズバ「元気な選手いない」「球際が緩い」

[ 2021年9月3日 05:30 ]

C大阪への復帰会見で森島社長(左)と記念写真に納まる乾(C)CEREZO OSAKA
Photo By 提供写真

 10年ぶりにC大阪へと復帰した元日本代表MF乾貴士(33)が2日、オンラインによる加入会見に出席した。ドイツとスペインで10シーズンを戦い、その経験を古巣に還元することを約束。現在のチームの課題にも言及し、ピッチ内外でベテランとしての姿勢を示していく決意を語った。5日のルヴァン杯準々決勝第2戦G大阪戦(パナスタ)でデビューを飾る。

 以前とは違う、大人の乾だった。スペイン1部クラブへの移籍がかなわなかった中、復帰を要請してくれたC大阪への帰還を決意。「ただただ、このチームが好き」。強い愛着があるからこそ、クラブを変えていく決意を言葉にした。

 「良いチームをつくることを考えている。経験を今の若手に伝えていきたいし、プロとしての意識だったり、その辺からやっていきたい」

 これまでと同様に今オフもC大阪の練習に参加し、試合もスタンドで観戦。会見では、自身が思う課題をズバズバと口にした。「元気な選手がいない。それは自分が担っていけたら」。「ゲームスピードがちょっと遅い部分があって、球際が緩い」。より強いチームへと変えるべく、歯に衣(きぬ)着せぬ発言を繰り返した。

 ドイツとスペインのクラブで10シーズンにわたって戦い続けてきた33歳。レヴィー・クルピ監督と試合中にもめていた、まだやんちゃだった10年前の面影は一切ない。

 「ピッチ上では強く一人一人に求めて。日本だと陰口のようで(直接は言わないけど)ピッチ上で言い合って解決したい。海外でそういう選手を見てきたし、練習から100%でやっていきたい」

 デビューが濃厚な5日のルヴァン杯G大阪戦から、サポーターにも覚悟を示していく。

 【乾と一問一答】

 ――C大阪への復帰を決めた理由は?
 「いつかはこのチームでやりたかったし、Jリーグに帰るならセレッソ、という思いがあった。プロになって苦しんでいた時に助けてくれたのがセレッソ。チームが変わるところに自分も入って、いい競争ができたら」

 ――小菊監督との付き合いは長い。
 「小菊さんとは(自分が)最初に加入した時のコーチ時代から一緒にやっていた。優しく、時には厳しく怒ってくれたりもした。いつか選手と監督としてやりたかった」

 ――求められているプレーとは?
 「攻撃のところはもちろんだけど、守備のところで(チームに)甘いところがあると思うので。前から(守備に)いけるのは自分の特徴でもある。そこは求められていると思う」

 ――同時期に酒井や大迫、武藤もJリーグに復帰した。
 「自分が一番最後だったんで、あの3人だけでも盛り上がっていたと思う。(代表復帰は)そこは今、何も考えていない。セレッソのために、ということしか頭にない」

続きを表示

2021年9月3日のニュース