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メッシ「理想の場所」パリSGで第2章の幕開け バルサ原点背番「30」で「夢」のクラブ初CL制覇へ

[ 2021年8月12日 05:30 ]

入団会見後、パリ・サンジェルマンのユニホームを手にするメッシ(AP)
Photo By AP

 バルセロナを退団したアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)は11日、パリ・サンジェルマン(SG)の入団会見に臨み、欧州チャンピオンズリーグ(CL)の優勝を誓った。バルセロナ時代、トップ昇格時につけた背番号30で原点回帰。年俸総額で世界一となった“超銀河系軍団”を率い、クラブ悲願の欧州初制覇へと導く。

 本拠パルク・デ・プランスで行われた入団会見。求められているものは分かっていた。「自分の夢はまたチャンピオンズリーグで優勝すること。理想の場所と思う。だからここにいるんだよ。野心を持つクラブ。あらゆるもののために戦う準備ができている」とメッシ。競技場の外に詰めかけた熱狂的なファンが大型モニターで見守りインターネットで世界に中継された中で力強く言い切った。

 カタール王室保有の投資ファンドによる2011年の買収以降だけで7度の国内リーグ制覇を誇るパリSGだが、欧州CLは初めて決勝に進出した2季前の決勝でBミュンヘンに敗れた。ブラジル代表FWネイマールやフランス代表FWエムバペらを擁しても届かなかった頂点。そこに最後のピースとして加わったのがCL優勝4回を誇るメッシだ。

 3トップを組む豪華なパートナーに触れ「ネイマールやエムバペみたいな選手とプレーできるなんて、正気とは思えないよ。とてもハッピーで待ち切れない」と言葉も滑らかだった。

 1年延長のオプションが付く2年契約で年俸は3500万ユーロ(約45億円)と報じられている。年俸はバルセロナ時代の約4分の1にとどまることになるが、「体が許す限り、プレーを続ける」と話していた中で再び頂点を目指すことができる最高の環境を得た。披露した背番号30はバルセロナで05~06年シーズンのトップ昇格時に背負ったもの。フランスリーグでは1、16、30番はGKに割り当てられるが、特例で認められたという。世界最高の選手となる道を歩み始めた原点の背番号が、キャリア第2章スタートの合図となる。

 ▽パリ・サンジェルマン フランス首都パリ近郊を拠点とする2クラブが合併して1970年に創設。86年フランス1部リーグ初優勝。2011年からカタール王族が実質的なオーナーを務め、豊富な資金を武器に大型補強を敢行。リーグ9回、フランス杯14回、リーグ杯9回、欧州カップウィナーズ杯1回などの優勝がある。女子チームやハンドボール、柔道チームもある。本拠地はパルク・デ・プランス。

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2021年8月12日のニュース