U24 延長戦の末にスペインに惜敗 麻也53年ぶり「銅」へ「メダルを獲りたい気持ちが強い方が勝つ」

[ 2021年8月4日 05:30 ]

東京五輪第12日 サッカー男子準決勝   日本0―1スペイン ( 2021年8月3日    埼玉 )

<東京五輪・サッカー 日本・スペイン>うなだれるイレブン(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 サッカー男子日本代表は準決勝でスペインに0―1で惜敗し、初の決勝進出を逃した。0―0で突入した延長後半10分に失点。MF久保建英(20=Rマドリード)ら攻撃陣が不発に終わり、主将のDF吉田麻也(32=サンプドリア)、GK谷晃生(20=湘南)を中心に粘り強く守ったが、最後に力尽きた。6日の3位決定戦は1次リーグ第2戦で下したメキシコとの再戦。日本が唯一メダルを獲得した1968年メキシコ五輪の3位決定戦と同じカードとなった。

 金メダルの夢がついえてから、5分もしなかっただろうか。ぼう然とするイレブンを、森保監督がベンチ前に集めた。オーバーエージの吉田が口にした。

 「オリンピアンとメダリストは違う」
 自身が出場した12年ロンドン五輪は3位決定戦に敗れてベスト4で終戦。うちひしがれる若手を、メキシコ戦に向けて奮い立たせる一言だった。

 PK戦の突入まで、残りは10分にも満たなかった。“無敵戦艦”の攻撃を115分間も耐え続けた延長後半10分、ペナルティーエリア左から強烈な一発を被弾した。それまでは決定機を何度も板倉が、谷が、後半13分の大ピンチでは自身が、体を投げ出して救っていた。最後の最後に出た小さなほころびが、紙一重の勝敗を分けた。

 17年10月に就任した森保監督は、就任会見では迷わず「メダル獲得」を目標に掲げた。初陣から3年半で招集した人数は約90人にも及ぶ。コーチで担当を振り分け、膨大な試合の映像を視察。欧州遠征からの帰国直後、時差ぼけの中で1日に10試合を見た日もある。原石を一人も見逃すまいという執念だった。

 「A代表経由、五輪行き」という就任時から言い続けた2世代の融合も有言実行し、歴代最強と名高いメンバーをそろえた今大会。「金」は消えたとて、手ぶらで帰るわけにはいかない。

 53年ぶりの「銅」を懸けて挑むメキシコ戦は、1次リーグ第2戦で2―1で下した相手にして、1968年メキシコ五輪でも3位決定戦で対戦し、2―0で下した、運命めいたカードだ。「次、勝つしかない。ここまできたら気持ちの問題。メダルを獲りたいという気持ちが強い方が勝つ。ロシアW杯のベルギー戦もそうだが、良い試合を美化されて終わるのではなく結果を出して終わりたい」と吉田が言えば、「ダメージは非常に大きいが、チームとして反骨心、反発心を持ってもう一度メダルにチャレンジしたい」と指揮官。最後は勝って、笑う。(波多野 詩菜)

 ○…日本は、五輪3度目の準決勝で初勝利はならず、メキシコとの3位決定戦に回った。68年メキシコ大会3位決定戦では開催国だった同国に2―0で勝ち銅メダルを獲得しており、今回は逆の立場で戦うことになった。また、メキシコとは次戦が五輪国別最多の4試合目。12年ロンドン大会準決勝は1―3で敗戦、今大会1次リーグは2―1で勝ち、通算成績は日本の2勝1敗。

続きを表示

「サッカーコラム」特集記事

「日本代表(侍ブルー)」特集記事

2021年8月4日のニュース