×

中田浩二氏 最終予選へ選手適性見えた

[ 2021年6月16日 05:30 ]

W杯アジア2次予選   日本5ー1キルギス ( 2021年6月15日    パナスタ )

前半31分、オナイウが2点目のゴールを決める(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 【中田浩二 視点】オナイウはいいアピールができた。クロスに対して相手の背後を狙うのが得意で、2点目は持ち味が発揮されていた。ポジショニングの良さも持ち味だが、Jリーグで結果を出していることを証明したし、ゴールへの意欲の高さも見せた。体の強さもあり、大迫や鎌田、南野が招集できないときなどのいいオプションになるはずだ。

 日本は2次予選を全勝で終えたが、6試合は無失点、大量得点も挙げて危なげなく通過した。最後の2試合で失点したことは反省材料だが、2次予選突破を早めに決めたことで、最後の2試合は最終予選へ向けて多くのことを試せた。オナイウら出場機会の少なかった選手の見極めに加えて、いつもと違うポジションで起用して適性も見られた。サイドのMF原口を所属チームと同じトップ下で、スピードのある浅野を左サイドで試したことだ。3バックも試して選手の個々の適性も確認できた。

 この3週間の活動期間でオナイウ、古橋、谷口、川辺らがいいプレーを見せた。2次予選8試合で起用した選手は39人。ここに9月の最終予選からは五輪組も加わり、チーム内の競争がさらに激化する。森保監督が考えている選手層の厚さにつながるはずで、このまま気を緩めずやってほしい。  (元日本代表DF、本紙評論家)

続きを表示

2021年6月16日のニュース